万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉歌碑を訪ねて(その632,633)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻三 二五四、巻七 一二二九

―その632― ●歌は、「燈火の明石大門に入らむ日や漕ぎ別れなむ家のあたり見ず」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(柿本人麻呂)<写真左端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(…

万葉歌碑を訪ねて(その629,630,631)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻三 二五二、巻六 九三九、巻三 二五三

―その629― ●歌は、「荒栲の藤江の浦に鱸釣る海人とか見らむ旅行く我れを」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(柿本人麻呂)<写真左端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その…

万葉歌碑を訪ねて(その627,628)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻三 三〇三、巻六 九四〇

―その627― ●歌は、「名ぐはしき印南の海の沖つ波千重に隠りぬ大和島根は」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(柿本人麻呂)<写真中央> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆名細寸 稲見乃海之 奥津浪 千重尓隠奴 山跡嶋根…

万葉歌碑を訪ねて(その625,626)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻九 一七七二、巻十二 三一九八

―その625― ●歌は、「後れ居て我れはや恋ひなむ印南野の秋萩見つつ去なむ子ゆゑに」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(阿倍大夫)<写真中央> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆於久礼居而 吾者哉将戀 稲見野乃 秋芽子…

万葉歌碑を訪ねて(その624)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻七 一一七九

●歌は、「家にして我れは恋ひなむ印南野の浅茅が上に照りし月夜よ」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(作者未詳)<写真左端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆家尓之弖 吾者将戀名 印南野乃 淺茅之上尓 照之月夜乎 (作…

万葉歌碑を訪ねて(その623)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻十五 三五九六

●歌は、「我妹子が形見に見むを印南都麻白波高み外にかも見む」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(作者未詳)<写真右端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆和伎母故我 可多美尓見牟乎 印南都麻 之良奈美多加弥 与曽尓可…

万葉歌碑を訪ねて(その621,622)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻二十 四三〇一、巻一 一四

―その621― ●歌は、「印南野の赤ら柏は時はあれど君を我が思ふ時はさねなし」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(安宿王)<写真左端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その4…

万葉歌碑を訪ねて(その620)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻十五 三六〇五

●歌は、「わたつみの海に出でたる飾磨川絶えむ日にこそ我が恋やまめ」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(作者未詳)<写真右端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆和多都美乃 宇美尓伊弖多流 思可麻河泊 多延無日尓許曽 …

万葉歌碑を訪ねて(その618,619)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻七 一一七八、巻七 一一六二

万葉歌碑を訪ねて(その618、619) ―その618- ●歌は、「印南野は行き過ぎぬらし天伝ふ日笠の浦に波立てり見ゆ」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(作者未詳)<写真左端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆印南…

万葉歌碑を訪ねて(その616、617)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻十二 三一六四、巻十五 三七一八

―その616― ●歌は、「室の浦の瀬戸の崎なる鳴島の磯越す波に濡れにけるかも」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(作者未詳)<写真中央> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう ◆室之浦之 瑞門之埼有 鳴嶋之 磯越浪尓 所沾可聞 …

万葉歌碑を訪ねて(その615)―高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑―万葉集 巻九 一七七六

●歌は、「絶等寸の山の峰の上の桜花咲かむ春へは君を偲はむ」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(播磨娘子)<写真左端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみてみよう。 題詞は、「石川大夫遷任上京時播磨娘子贈歌二首」<石川大夫(いし…

万葉歌碑を訪ねて(その613,614)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻三 三五四、巻三 三五七

―その613― ●歌は、「縄の浦に塩焼く煙夕されば行き過ぎかねて山になびく」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(日置少老)<写真中央> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆縄乃浦尓 塩焼火氣 夕去者 行過不得而 山尓棚引 …

万葉歌碑を訪ねて(その612)―高砂市曽根 曽根天満宮―万葉集 巻六 九四三

●歌は、「玉藻刈る唐荷の島に島廻する鵜にしもあれや家思はずあらむ」である。 高砂市曽根 曽根天満宮万葉歌碑(山部赤人)<写真左端> ●歌碑は、高砂市曽根 曽根天満宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆玉藻苅 辛荷乃嶋尓 嶋廻為流 水烏二四毛有哉 家不念有六 …

万葉歌碑を訪ねて(その611)―明石市魚住町 住吉神社―万葉集 巻六 九三七

●歌は、「行き廻り見とも飽かめや名寸隅の舟瀬の浜にしきる白波」である。 明石市魚住町 住吉神社万葉歌碑(笠金村) ●歌碑は、明石市魚住町 住吉神社にある。 万葉歌碑解説案内板 住吉神社社殿 ●歌をみていこう。 ◆徃廻 雖見将飽八 名寸隅乃 船瀬之濱尓 四…

万葉歌碑を訪ねて(その608,609,610)―明石市人丸町 柿本神社、月照寺―万葉集 巻三 二五五、巻三 二三五、巻三 二五四

コロナ騒動も、外出自粛等少し緩和されたこともあって、マスク着用はもちろんであるが、アルコール消毒スプレー、消毒用シート等持参で、久しぶりに万葉歌碑めぐりを行った。(2020年7月3日) コースは、柿本神社(明石市)➡月照寺(明石市)➡住吉神社(明石…

万葉歌碑を訪ねて(その606、607)―西田公園万葉植物苑(41、42)―万葉集 巻二 一一一、巻十九 四一六四

―その606― ●歌は、「いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く」である。 西田公園万葉植物苑(41)万葉歌碑(弓削皇子) ●歌碑は、西田公園万葉植物苑(41)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(そ…

万葉歌碑を訪ねて(その603,604,605)―西田公園万葉植物苑(38,39,40)―万葉集 巻四 七二七、巻十一 二七六七、巻一 五四

―その603― ●歌は、「忘れ草我が下紐に付けたれど醜の醜草言にしありけり」である。 西田公園万葉植物苑(38)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、西田公園万葉植物苑(38)にある。 ●歌をみていこう。 ◆萱草 吾下紐尓 著有跡 鬼乃志許草 事二思安利家理 …

万葉歌碑を訪ねて(その600,601,602)―西田公園万葉植物苑(35,36,37)―万葉集 巻十九 四一五九、巻六 一〇四二、巻三 三七九

―その600― ●歌は、「磯の上のつままを見れば根を延へて年深くあらし神さびにけり」である。 西田公園万葉植物苑(35)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、西田公園万葉植物苑(35)にある。 ●歌をみていこう。 ◆礒上之 都萬麻乎見者 根乎延而 年深有之 神…

万葉歌碑を訪ねて(その597,598,599)―西田公園万葉植物苑(32,33,34)―万葉集 巻七 一三一一、巻八 一五〇〇、巻十一 二四五六 

―その597― ●歌は、「橡の衣は人皆事なしと言ひし時より着欲しく思ほゆ」である。 西田公園万葉植物苑(32)万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、西田公園万葉植物苑(32)にある。 ●歌をみていこう。 ◆橡 衣人皆 事無跡 日師時従 欲服所念 (作者未詳 巻七…

万葉歌碑を訪ねて(その594,595,596)―西田公園万葉植物苑(29,30,31)―万葉集 巻二 一三三、巻二〇 四五一二、巻五 七九八

―その594― ●歌は、「笹の葉はみ山もさやにさやけども我は妹思ふ別れ来ぬれば」である。 西田公園万葉植物苑(29)万葉歌碑(柿本人麻呂) ●歌碑は、西田公園万葉植物苑(29)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(そ…

万葉歌碑を訪ねて(その591,592,593)―西田公園万葉植物苑(25,26,27)―万葉集 巻五 八〇二、巻二〇 四三〇一、巻九 一六九四

―その591― ●歌は、「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆいづくより・・・」である。 西田公園万葉植物苑(25)万葉歌碑(山上憶良) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(25)にある。 ●歌をみていこう。 この歌について、ブログ拙稿「…

万葉歌碑を訪ねて(その588,589,590)―西田公園万葉植物苑(22,23,24)―万葉集 巻十四 三四九四、巻七 一二五七、巻二 一八五

―その588― ●歌は、「児毛知山若かへるでのもみつまで寝もと我は思ふ汝はあどか思ふ」である。 西田公園万葉植物苑(22)万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(22)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉…

万葉歌碑を訪ねて(その585,586,587)―西田公園万葉植物苑(19,20,21)―万葉集 巻九 一七三〇、巻六 九二五、巻五 八二九

―その585― ●歌は、「山科の石田の小野のははそ原見つつか君が山道越ゆらむ」である。 西田公園万葉植物苑(19)万葉歌碑(藤原宇合) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(19)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪…

万葉歌碑を訪ねて(その582,583,584)―西田公園万葉植物苑(16,17,18)―万葉集 巻二十 四四四八、巻二十 四一四〇、巻一 二一

―その582― ●歌は、「あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ」である。 西田公園万葉植物苑(16)万葉歌碑(橘諸兄) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(16)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉…

万葉歌碑を訪ねて(その579,580,581)―西田公園万葉植物苑(13,14,15)―万葉集 巻十四 三三五〇、巻七 一三五九、巻十 二二九六

―その579― ●歌は、「筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあやに着欲しも」である。 西田公園万葉植物苑(13)万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(13)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪…

万葉歌碑を訪ねて(その576、577、578)―西田公園万葉植物苑(10,11,12)―万葉集 一 二八、巻一 二〇、巻十九 四二〇四 巻

―その576― ●歌は、「春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山」 西田公園万葉植物苑(10)万葉歌碑(持統天皇) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(10)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、直近では、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて…

万葉歌碑を訪ねて(その573,574,575)―西宮市西田町西田公園万葉植物苑(7,8,9)―万葉集 巻二 二三一、巻三 三三六、巻三 三三〇 

―その573― ●歌は、「高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに」である。 西宮市西田町西田公園万葉植物苑(7)万葉歌碑(笠金村) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(7)にある。 ●歌をみていこう。 この歌について、直近では、…

万葉歌碑を訪ねて(その570,571,572)―西宮市西田町西田公園万葉植物苑(4,5,6)―万葉集 巻二 八九、巻八 一四八五、巻三 二七七

―その570- ●歌は、「居明かして君をば待たむぬばたまの我が黒髪に霜は降るとも」である。 西宮市西田町西田公園万葉植物苑(4)(古歌集) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑(4)にある。 ●歌をみていこう。 ◆居明而 君乎者将待 奴婆珠能 吾黒…

万葉歌碑を訪ねて(その566,567,568,569)―西宮市西田町西田公園万葉植物苑―万葉集 巻十九 四一三九、巻十 一八九五、巻七 一三一三、巻八 一四四八

―その566― ●歌は、「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子」である。 西宮市西田町西田公園万葉植物苑万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、西宮市西田町西田公園万葉植物苑にある。この歌碑は、西宮市ゆかりの犬養孝氏の揮毫になる物である。 西田公園 …

万葉歌碑を訪ねて(その563、564、565、敏馬神社番外編)―神戸市灘区岩屋中町 敏馬神社―万葉集 巻三 二五〇、巻六 一〇六五、巻六 一〇六六、巻三 四四九

―その563― ●歌は、「玉藻刈る敏馬を過ぎて夏草の野島の崎に船近づきぬ」である。 神戸市灘区岩屋中町 敏馬神社万葉歌碑(柿本人麻呂) ●歌碑は、神戸市灘区岩屋中町 敏馬神社にある。 ●この歌は、直近のブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その560、561…