万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉歌碑を訪ねて(その974)―一宮市萩原町 高松分園(46)―万葉集 巻八 一五四一

●歌は、「我が岡にさを鹿来鳴く初萩の花妻どひに来鳴くさを鹿」である。 一宮市萩原町 高松分園(46)万葉歌碑(プレート)<大伴旅人> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 高松分園(46)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「大宰帥大伴卿歌二首」<…

万葉歌碑を訪ねて(その973)―一宮市萩原町 高松分園(45)―万葉集 巻十六 三八三七

●歌は、「ひさかたの雨も降らぬか蓮葉に溜まれる水の玉に似たる見む」である。 一宮市萩原町 高松分園(45)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 高松分園(45)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆久堅之 雨毛落奴可 蓮荷尓 …

万葉歌碑を訪ねて(その972)―一宮市萩原町 高松分園(44)―万葉集 巻十八 四〇三五

●歌は、「ほととぎすいとふ時なしあやめぐさかづらにせむ日こゆ鳴き渡れ」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(44)万葉歌碑(プレート)<田辺福麻呂・誦> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 高松分園(44)にある。 ※ 歌碑(プレート)には、大伴家持と…

万葉歌碑を訪ねて(その970,971)―一宮市萩原町 高松分園(42、43)―万葉集 巻 十 二一〇一、巻十 二一四二

―その970― ●歌は、「我が衣摺れるにはあらず高松の野辺行きしかば萩の摺れるぞ」である。 一宮市萩原町 高松分園(42)万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町 高松分園(42)にある。 高松分園の西側の出入り口の側に「萬葉公園設立五十周年記…

万葉歌碑を訪ねて(その969)―一宮市萩原町 高松分園(41)白山社一万葉集 巻十 二二〇三

●歌は、「里ゆ異に霜は置くらし高松の野山づかさの色づく見れば」である。 一宮市萩原町 高松分園(41)白山社万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町 高松分園(41)白山社にある。 ●歌をみていこう。 ◆里異 霜者置良之 高松 野山司之 色付見者 (…

万葉歌碑を訪ねて(その968)―一宮市萩原町高松 高松分園(40)樫の木文化資料館―万葉集 巻十 二三一九

●歌は、「夕されば衣手寒し高松の山の木ごとに雪ぞ降りたる」である。 一宮市萩原町高松 高松分園(40)樫の木文化資料館万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町高松 樫の木文化資料館入口近くにある。 ●歌をみていこう。 ◆暮去者 衣袖寒之 高松之 山…

万葉歌碑を訪ねて(その966,967)―一宮市萩原町 萬葉公園(38)―万葉集 巻六 一〇〇九、巻二十 四四四八

―その966― ●歌は、「橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の木」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(38)万葉歌碑(プレート)<聖武天皇> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(38)にある。 ●歌をみていこう。 ◆橘者 實左倍花左…

万葉歌碑を訪ねて(その964,965)―一宮市萩原町 萬葉公園(36、37)―万葉集 巻二 一六六、巻十九 四二〇四

―その964― ●歌は、「磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(36)万葉歌碑(プレート)<大伯皇女> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(36)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆磯之於…

万葉歌碑を訪ねて(その963)―一宮市萩原町 萬葉公園(35)―万葉集 巻十 一八九九

●歌は、「春されば卯の花ぐたし我が越えし妹が垣間は荒れにけるかも」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(35)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(35)にある。 ●歌をみていこう。 ◆春去者 宇乃花具多思 吾越…

万葉歌碑を訪ねて(その962)―一宮市萩原町 萬葉公園(34)―万葉集 巻十四 三四二四

●歌は、「下つ毛野三毳の山のこ楢のすまぐはし子ろは誰か笥か持たむ」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(34)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(34)にある。 ●歌をみていこう。 ◆之母都家野 美可母乃夜麻能…

万葉歌碑を訪ねて(その961)―一宮市萩原町 萬葉公園(33)―万葉集 巻十七 三九四二

●歌は、「松の花花数にしも我が背子が思へらなくにもとな咲きつつ」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(33)万葉歌碑(プレート)<平群氏女郎> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(33)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆麻都能波奈 花可受尓之毛 …

万葉歌碑を訪ねて(その960)―一宮市萩原町 万葉公園(32)―万葉集 巻十 一八七四

●歌は、「春霞たなびく今日の夕月夜清く照るらむ高松の野に」である。 一宮市萩原町 万葉公園(32)万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、一宮市萩原町 万葉公園(32)にある。 ●歌をみていこう。 ◆春霞 田菜引今日之 暮三伏一向夜 不穢照良武 高松之野尓 (作…

万葉歌碑を訪ねて(その959)―一宮市萩原町 萬葉公園(31)―万葉集 巻十七 三九六八

●歌は、「うぐひすの来鳴く山吹うたがたも君が手触れず花散らめやも」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(31)万葉歌碑(プレート)<大伴池主> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(31)にある。 ●歌をみていこう。 ◆宇具比須能 伎奈久夜麻夫伎…

万葉歌碑を訪ねて(その958)―一宮市萩原町 萬葉公園(30)―万葉集 巻十四 三五四六

●歌は、「青柳の萌らろ川門に汝を待つと清水は汲まず立処平すも」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(30)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(30)にある。 ●歌をみていこう。 ◆安乎楊木能 波良路可波刀尓 奈…

万葉歌碑を訪ねて(その956,957)―一宮市萩原町 萬葉公園(28、29)―万葉集 巻十九 四一四三、巻八 八二二

―その956― ●歌は、「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(28)万葉歌碑(プレート)<大伴家持> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(28)にある。 ●歌をみていこう。 ◆春苑 紅尓保布 桃花 下照…

万葉歌碑を訪ねて(その955)―一宮市萩原町 萬葉公園(27)―万葉集 巻十 二二八三

●歌は、「我妹子に逢坂山のはだすすき穂には咲き出ず恋ひわたるかも」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(27)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(27)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆吾妹兒尓 相坂山之 波為酢…

万葉歌碑を訪ねて(一宮番外編、その954)―一宮市萩原町 萬葉公園(25、26)―万葉集 梅花の歌の序、巻五 八一八

―一宮番外編― ●「梅花の歌三十二首」の序文である。 一宮市萩原町 萬葉公園(25)万葉歌碑(プレート)<梅花の歌序文> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(25)にある。 ●序文をみていこう。 題詞は、「梅花歌卅二首幷序」<梅花(ばいくわ…

万葉歌碑を訪ねて(その953)―一宮市萩原町 萬葉公園(24)―万葉集 巻八 一六三七

●歌は、「はだすすき尾花逆葺き黒木もち造れる室は万代までに」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(24)万葉歌碑(プレート)<元正天皇> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(24)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「太上天皇 御製歌一首」…

万葉歌碑を訪ねて(その952)―一宮市萩原町 萬葉公園(23)―万葉集 巻十 二一〇一

●歌は、「我が衣摺れるにはあらず高松の野辺行きしかば萩の摺れるぞ」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(23)万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町 萬葉公園(23)にある。 ●歌をみていこう。 ◆吾衣 揩有者不在 高松之 野邊行之者 芽子之揩類曽 (…

万葉歌碑を訪ねて(その951)―一宮市萩原町 萬葉公園(22)―万葉集 巻十 二一一六

●歌は、「白露に争ひかねて咲ける萩散らば惜しけむ雨な降りそね」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(22)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(22)にある。 ●歌をみていこう。 ◆白露尓 荒争金手 咲芽子 散惜兼…

万葉歌碑を訪ねて(その950)―一宮市萩原町 萬葉公園(21)―万葉集 巻四 七一二

●歌は、「味酒を三輪の祝が斎ふ杉手触れし罪か君に逢ひかたき」である 一宮市萩原町 萬葉公園(21)万葉歌碑(プレート)<丹波大女娘子> ●歌碑は、一宮市萩原町 萬葉公園(21)にある。 ●歌をみていこう。 ◆味酒呼 三輪之祝我 忌杉 手觸之罪歟 君二遇…

万葉歌碑を訪ねて(その949)―一宮市萩原町 萬葉公園(20)―万葉集 巻三 二六六

●歌は、「近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(20)万葉歌碑<柿本人麻呂> ●歌碑は、一宮市萩原町 萬葉公園(20)にある。 ●歌をみていこう。 ◆淡海乃海 夕浪千鳥 汝鳴者 情毛思努尓 古所念 (柿本人…

万葉歌碑を訪ねて(その948)―一宮市萩原町 萬葉公園(19)―万葉集 巻十 二一〇七

●歌は、「ことさらに衣は摺らじをみなへし佐紀野の萩ににほいて居らむ」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(19)万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町 萬葉公園(19)にある。 ●歌をみていこう。 ◆事更尓 衣者不揩 佳人部為 咲野之芽子尓 丹穂日而…

万葉歌碑を訪ねて(その947)一宮市萩原町 萬葉公園(18)―万葉集 巻十九 四二一二

●歌は、「娘子らが後の標と黄楊小櫛生ひ変り生ひて靡きけらしも」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(18)万葉歌碑(プレート)<大伴家持> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(18)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆乎等女等之 後乃表跡 黄楊小櫛 …

万葉歌碑を訪ねて(その946)―一宮市萩原町 萬葉公園(17)―万葉集 巻十 二一九一

●歌は、「雁が音を聞きつるなへに高松の野の上の草ぞ色づきにける」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(17)万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町 萬葉公園(16)にある。 ●歌をみていこう。 ◆鴈之鳴乎 聞鶴奈倍尓 高松之 野上乃草曽 色付尓家里 (…

万葉歌碑を訪ねて(その944,945)―一宮市萩原町 萬葉公園(15、16)―万葉集 巻二 一五六、巻六 九九〇

―その944― ●歌は、「みもろの神の神杉夢にのみ見えつつ共に寝ねる夜ぞ多き」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(15)万葉歌碑(プレート)<高市皇子> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(15)にある。 ●歌をみていこう。 ◆三諸之 神之神須…

万葉歌碑を訪ねて(その942,943)―一宮市萩原町 萬葉公園(13、14)―万葉集 巻二十 四五一三、巻六 一〇四二

―その942― ●歌は、「磯影の見ゆる池水照るまでに咲ける馬酔木の散らまく惜しも」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(13)万葉歌碑(プレート)<甘南備伊香真人> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(13)にある。 ●歌をみていこう。 ◆伊蘇可…

万葉歌碑を訪ねて(その940,941)―一宮市萩原町 萬葉公園(11、12)―万葉集 巻一 五四、巻十六 三八三四

―その940― ●歌は、「巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(11)万葉歌碑(プレート)<坂門人足> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(11)にある。 ●歌をみていこう。 ◆巨勢山乃 列ゝ…

万葉歌碑を訪ねて(その939)―一宮市萩原町 萬葉公園(10)―万葉集 巻八 一五八一

●歌は、「手折らずて散りなば惜しと我が思ひし秋の黄葉をかざしつるかも」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(10)万葉歌碑(プレート)<橘奈良麻呂> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(10)にある。 ●歌をみていこう。 一五八一から一五九一…

万葉歌碑を訪ねて(その937,938)―一宮市萩原町 萬葉公園(8、9)―万葉集 巻五 七九八、巻十四 三四九四

―その937― ●歌は、「妹が見し楝の花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干なくに」である。 一宮市萩原町 萬葉公園(8)万葉歌碑(プレート)<山上憶良> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 萬葉公園(8)にある。 ●歌をみていこう。 ◆伊毛何美斯 阿布知乃…