万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉歌碑を訪ねて(その1717~1719)―東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(4)~(6)―万葉集 巻六 九二五、巻八 一四六一、巻八 一四七二

―その1717― ●歌は、「ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」である。 東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(4)万葉歌碑<プレート>(山部赤人) ●歌碑(プレート)は、東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(4)にある。 ●歌を…

万葉歌碑を訪ねて(その1714~1716)―東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(1)~(3)―万葉集 巻三 二八九、巻三 四一三、巻三 四五三

―その1714― ●歌は、「天の原降り放け見れば白真弓張りて懸けたり夜道はよけむ」である。 東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(1)万葉歌碑<プレート>(間人大浦) ●歌碑(プレート)は、東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(1)にある。 ●歌をみて…

万葉歌碑を訪ねて(その1713)―東山魁夷せとうち美術館前広場―万葉集 巻一 十三

●歌は、「香具山は畝傍を惜しと耳成と相争ひき神代よりかくにあるらし古もしかにあれこそうつせみも妻を争ふらしき」である。 ●歌碑は、東山魁夷せとうち美術館前広場にある。 東山魁夷せとうち美術館前広場万葉歌碑(中大兄皇子)<東山魁夷書とある> ●歌…

万葉歌碑を訪ねて(その1712)―香川県宇多津町 網の浦万葉公園―万葉集 巻一 五、六

●歌は、「霞立つ 長き春日の 暮れにける わづきも知らず むらきもの 心を痛み ぬえこ鳥 うら泣け居れば・・・」と 「山越しの風を時じみ寝る夜おちず家にある妹を懸けて偲ひつ」である。 香川県宇多津町 網の浦万葉公園万葉歌碑(軍王) ●歌碑は、香川県宇多…

万葉歌碑を訪ねて(その1711)―香川県丸亀市中津町 中津万象園―万葉集 巻二 二二〇~二二二

●歌は、「玉藻(たまも)よし 讃岐(さぬき)の国は 国からか 見れども飽かぬ 神(かむ)からか ここだ貴(たふと)き・・・(二二〇歌)」 「妻もあらば摘みて食げまし沙弥の山野の上のうはぎ過ぎにけらずや(二二一歌)」 「沖つ波来寄る荒磯を敷栲の枕と…

万葉歌碑を訪ねて(その1710)―香川県三豊市詫間町 西野近隣公園―万葉集 巻三 三九五

●歌は、「託馬野に生ふる紫草衣に染めいまだ着ずして色に出にけり」である。 香川県三豊市詫間町 西野近隣公園万葉歌碑(笠女郎) ●歌碑は、香川県三豊市詫間町 西野近隣公園にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「笠女郎贈大伴宿祢家持歌三首」<笠女郎(か…

万葉歌碑を訪ねて(その1709)―香川県三豊市高瀬町 高瀬中学校―万葉集 巻五 八〇三

●歌は、「銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも」である。 香川県三豊市高瀬町 高瀬中学校万葉歌碑(山上憶良) ●歌碑は、香川県三豊市高瀬町 高瀬中学校にある。 ●歌をみていこう。 ◆銀母 金母玉母 奈尓世武尓 麻佐礼留多可良 古尓斯迦米夜母 (山…

万葉歌碑を訪ねて(その1708)―香川県三豊市山本町辻 菅生神社(2)―万葉集 巻十一 二五一七

●歌は、「たらちねの母に障らばいたづらに汝も我れも事のなるべき」である。 香川県三豊市山本町辻 菅生神社(2)万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、香川県三豊市山本町辻 菅生神社(2)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆足千根乃 母尓障良婆 無用 伊麻思毛吾毛 …

万葉歌碑を訪ねて(その1707)―香川県三豊市山本町辻 菅生神社(1)―万葉集 巻十七 四〇三一

●歌は、「中臣の太祝詞言言ひ祓へ贖ふ命も誰がために汝れ」である。 香川県三豊市山本町辻 菅生神社(1)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、香川県三豊市山本町辻 菅生神社(1)にある。 ●歌をみてみよう。 題詞は、「造酒歌一首」<造酒(ざうしゆ)の歌一首…

万葉歌碑を訪ねて(その1706)―香川県三豊市山本町辻 毘沙門堂―万葉集 巻六 九九六

●歌は、「御民我れ生ける験あり天地の栄ゆる時にあへらく思へば」である。 香川県三豊市山本町辻 毘沙門堂万葉歌碑(海犬養岡麻呂) ●歌碑は、香川県三豊市山本町辻 毘沙門堂にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「六年甲戌海犬養宿祢岡麻呂應詔歌一首」<六…

万葉歌碑を訪ねて(その1704、1705)―滋賀県長浜市 賤ヶ岳山頂(1,2)―万葉集 巻八 一五三二、一五三三

―その1704― ●歌は、「草枕旅行く人も行き触れ場にほひぬべくも咲ける萩かも」である。 滋賀県長浜市 賤ヶ岳山頂(1)万葉歌碑(笠金村) ●歌碑は、滋賀県長浜市 賤ヶ岳山頂(1)にある。 ●歌をみていこう。 ◆草枕 客行人毛 往觸者 尓保比奴倍久毛 開流…

万葉歌碑を訪ねて(その1702,1703)―滋賀県竜王町 妹背の里(1,2)―万葉集 巻一 二〇、二一

―その1702― ●歌は、「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」である。 滋賀県竜王町 妹背の里(1)万葉歌碑(額田王) ●歌碑は、滋賀県竜王町 妹背の里(1)にある。 ●歌をみていこう。 ◆茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布…

万葉歌碑を訪ねて(その1701)―滋賀県近江八幡市沖島町 沖島コミュニティセンター前―万葉集 巻十一 二四三九

●歌は、「近江の海沖つ島山奥まけて我が思ふ妹を言の繁けく」である。 滋賀県近江八幡市沖島町 沖島コミュニティセンター前万葉歌碑(柿本人麻呂歌集) ●歌碑は、滋賀県近江八幡市沖島町 沖島コミュニティセンター前にある。 ●歌をみていこう。 ◆淡海 奥嶋山…

万葉歌碑を訪ねて(その1697~1700)―福井県越前市 万葉ロマンの道(60~63)―万葉集 巻十五 三七八二~三七八五

―その1697― ●歌は、「雨隠り物思ふ時にほととぎす我が住む里に来鳴き響もす」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(60)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(60)にある。 ●歌をみていこう。 ◆安…

万葉歌碑を訪ねて(その1694~1696)―福井県越前市 万葉ロマンの道(57~59)―万葉集 巻十五 三七七九~三七八一

―その1694― ●歌は、「我がやどの花橘はいたづらに散りか過ぐらむ見る人なしに」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(57)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(57)にある。 ●歌をみていこう。 ◆…

万葉歌碑を訪ねて(その1691~1693)―福井県越前市 万葉ロマンの道(54~56)―万葉集 巻十五 三七七六~三七七八

―その1691― ●歌は、「今日もかも都なりせば見まく欲り西の御馬屋の外に立てらまし」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(54)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(54)にある。 ●歌をみてみよう…

万葉歌碑を訪ねて(その1688~1690)―福井県越前市 万葉ロマンの道(51~53)万葉集 巻十五 三七七三~三七七五

―その1688― ●歌は、「君が共行かましものを同じこと後れて居れどよきこともなし」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(51)万葉歌碑<道標燈籠>(狭野弟上娘子) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(51)にある。 ●歌をみていこ…

万葉歌碑を訪ねて(その1685~1687)―福井県越前市 万葉ロマンの道(48~50)―万葉集 巻十五 三七七〇~三七七二

―その1685― ●歌は、「味真野に宿れる君が帰り来む時の迎へをいつとか待たむ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(48)万葉歌碑<道標燈籠>(狭野弟上娘子) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(48)にある。 ●歌をみてみよう。…

万葉歌碑を訪ねて(その1682~1684)―福井県越前市 万葉ロマンの道(45~47)―万葉集 巻十五 三七六七~三七六九

―その1682― ●歌は、「魂は朝夕にたまふれど我が胸痛し恋の繁きに」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(45)万葉歌碑<道標燈籠>(狭野弟上娘子) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(45)にある。 ●歌をみていこう。 ◆多麻之比…

万葉歌碑を訪ねて(その1679~1681)―福井県越前市 万葉ロマンの道(42~45)―万葉集 巻十五 三七六四~三七六六

―その1679― ●歌は、「山川を中にへなりて遠くとも心を近く思ほせ我妹」である。 ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(42)にある。 福井県越前市 万葉ロマンの道(42)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌をみていこう。 ◆山川乎 …

万葉歌碑を訪ねて(その1676~1678)―福井県越前市 万葉ロマンの道(39~41)―万葉集 巻十五 三七六一~三七六三

―その1676― ●歌は、「世間の常の理かくさまになり来にけらしすゑし種から」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(39)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(39)にある。 ●歌をみていこう。 ◆与能…

万葉歌碑を訪ねて(その1673~1675)―福井県越前市 万葉ロマンの道(36~38)―万葉集 巻十五 三七五八~三七六〇

―その1673― ●歌は、「さす竹の大宮人は今もかも人なぶりのみ好みたるらむ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(36)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(36)にある。 ●歌をみていこう。 ◆佐須…

万葉歌碑を訪ねて(その1670~1672)―福井県越前市 万葉ロマンの道(33~35)―万葉集 巻十五 三七五五~三七五七

―その1670― ●歌は、「愛しと我が思ふ妹を山川を中にへなりて安けくもなし」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(33)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(33)にある。 ●歌をみていこう。 ◆宇流…

万葉歌碑を訪ねて(その1667~1669)―福井県越前市 万葉ロマンの道(30~33)―万葉集 巻十五 三七五二~三七五四

―その1667― ●歌は、「春の日のうら悲しきに後れ居て君に恋ひつつうつしけめやも」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(30)万葉歌碑<道標燈籠>(狭野弟上娘子) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(30)にある。 ●歌をみていこ…

万葉歌碑を訪ねて(その1664~1666)―福井県越前市 万葉ロマンの道(27~29)―万葉集 巻十五 三七四九~三七五一

―その1664― ●歌は、「他国に君をいませていつまでか我が恋ひ居らむ時の知らなく」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(27)万葉歌碑<道標燈籠>(狭野弟上娘子) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(27)にある。 ●歌をみてみよ…

万葉歌碑を訪ねて(その1661~1663)―福井県越前市 万葉ロマンの道(24~26)―万葉集 巻十五 三七四六~三七四八

―その1661― ●歌は、「人の植うる田は植ゑまさず今さらに国別れして我れはいかにせむ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(24)万葉歌碑<道標燈籠>(狭野弟上娘子) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(24)にある。 ●歌をみて…

万葉歌碑を訪ねて(その1658~1660)―福井県越前市 万葉ロマンの道(21~23)―万葉集 巻十五 三七四三~三七四五

●歌は、「旅と言へば言にぞやすきすくなくも妹に恋ひつつすべなけなくに」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(21)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(21)にある。 ●歌をみていこう。 ◆多婢等伊…

万葉歌碑を訪ねて(その1655~1657)―福井県越前市 万葉ロマンの道(18~20)―万葉集 巻十五 三七四〇~三七四二

―その1655― ●歌は、「天地の神なきものにあらばこそ我が思ふ妹に逢はず死にせめ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(18)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(18)にある。 ●歌をみていこう。…

万葉歌碑を訪ねて(その1652~1654)―福井県越前市 万葉ロマンの道(15~17)―万葉集 巻十五 三七三七、三七三八、三七三九

―その1652― ●歌は、「人よりは妹ぞも悪しき恋もなくあらましものを思はしめつつ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(15)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(15)にある。 ●歌をみていこう。…

万葉歌碑を訪ねて(その1649~1651)―福井県越前市 万葉ロマンの道(12~14)―万葉集 巻十五 三七三四~三七三六

―その1649― ●歌は、「遠き山関も越え来ぬ今さらに逢ふべきよしのなきがさぶしさ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(12)万葉歌碑<道標燈籠>(中臣宅守) ●歌碑(道標燈籠)は、福井県越前市 万葉ロマンの道(12)にある。 ●歌をみていこう。…