万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉集の世界に飛び込もう(その3285)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―ひかげ[ヒカゲノカズラ]

●歌は、「あしひきの山下ひかげかづらける上にやさらに梅をしのはむ(大伴家持 19-4278)」である。 「ひかげ[ヒカゲノカズラ]」 東京都公園協会HPより引用させていただきました。 「・・・宴の開かれた11月25日は、太陽暦で翌年の1月3日(『…

万葉集の世界に飛び込もう(その3284)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―ひ[ヒノキ]

●歌は、「いにしへにありけむ人もわが如か三輪の桧原にかざし折りけむ(柿本人麻呂歌集 7-1118)」である。 「ひ[ヒノキ]」 「植木図鑑 植木ペディア」より引用させていただきました。 「『檜』はヒノキのこと。建築材としてすぐれ、樹皮は屋根を葺…

万葉集の世界に飛び込もう(その3283)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―はり[ハンノキ]

●歌は、「伊香保ろの沿ひの榛原我が衣に着きよらしもよひたへと思へば(作者未詳 14-3435)」である。 「はり[ハンノキ]」 長居植物園HPより引用させていただきました。 「集中『榛』が出てくるのは14首。14首中9首に『衣(ころも・きぬ)』が…

万葉集の世界に飛び込もう(その3282)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―はねず[ニワウメ]

●歌は、「夏まけて咲きたるはねずひさかたの雨うち降らばうつろひなむか(大伴家持 8-1485)」である。 「はねず[ニワウメ]」 「植木図鑑 植木ペディア」より引用させていただきました。 「『はねず』については、ニワウメ・ニワザクロ・モクレン・…

万葉集の世界に飛び込もう(その3281)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―ねつこぐさ[オキナグサ]

●歌は、「芝付の御宇良崎なるねつこ草相見ずあらずば我れ恋ひめやも(作者未詳 14-3508)」である。 「ねつこぐさ[オキナグサ]」 「みんなの趣味の園芸」NHK出版HPより引用させていただきました。 「・・・『ねつこぐさ』はオキナグサが定説だが、…

万葉集の世界に飛び込もう(その3280)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―ところづら[トコロ]

●歌は、「すめろきの神の宮人ところづらいやとこしくに我れかへり見む(作者未詳 7-1133)」である。 「狭山丘陵いきものふれあいの里センター」HPより引用させていただきました 。 「 ・・・埼玉県に『所沢』の地名があるが、元々は『野老澤』と表し…

万葉集の世界に飛び込もう(その3279)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―つばき[ヤブツバキ]

歌は、「巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を(坂門人足 1-54)」である。 「つばき[ヤブツバキ]」 (『万葉集』ゆかりの“つらつら椿”阿吽寺(あうんじ)【御所市古瀬】)家庭画報HPより引用させていただきました。 「『川の辺のつ…

万葉集の世界に飛び込もう(その3278)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―たちばな[キシュウミカン]

●歌は、「橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の木(聖武天皇 6-1009)」である。 「たちばな[キシュウミカン]」 「奈良県HP」より引用させていただきました。 「『橘』はミカンの古名で、ふるく万葉の時代より人々の生活のなかにとけこ…

万葉集の世界に飛び込もう(その3277)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―たけ[マダケ]

●歌は、「我がやどのいささ群竹 吹く風の音のかそけきこの夕へかも(大伴家持 19-4291)」である。 「たけ[マダケ]」 「植物データベース」(熊本大学薬学部薬用植物園HP)より引用させていただきました。 「例歌は、家の庭先にある竹群に吹くほん…

万葉集の世界に飛び込もう(その3276)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―せり[セリ]

●歌は、「あかねさす昼は田賜びてのぬばたまの夜のいとまに摘める芹これ(葛城王 20-4455)」である。 「せり[セリ]」 「JAグループHP」より引用させていただきました。 「セリは春を彩る植物の一つ。『春の七草』の一つにも数えられる。例歌は、・…

万葉集の世界に飛び込もう(その3275)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―すもも[スモモ]

●歌は、「我が園の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りてあるかも(大伴家持 19-4140)」である。 「すもも[スモモ]」 「植木図鑑 植木ペディアHP」より引用させていただきました。 「・・・夕日に映える桃李の花の艶やかさ、少し散り始めたその下…

万葉集の世界に飛び込もう(その3274)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―すみれ[スミレ]

●歌は、「春の野にすみれ摘みにと来しわれぞ 野をなつかしみ一夜寝にける(山部赤人 8-1424)」である。 「すみれ[スミレ]」 「みんなの趣味の園芸(NHK出版HP)より引用させていただきました。 「日当たりのよいところで2月頃から咲きはじめるスミ…

万葉集の世界に飛び込もう(その3273)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―すぎ[スギ]

●歌は、「いにしへの人の植ゑけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし(柿本人麻呂歌集 10-1814)」である。 「すぎ[スギ]」 岡山理科大学HPより引用させていただきました。 「スギは日本特産の常緑高木で、日本人の生活になじみの深い木である。例歌は…

万葉集の世界に飛び込もう(その3272)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―しだくさ[ノキシノブ]②

●歌は、「我がやどは甍しだ草生ひたれど恋忘れ草見れどいまだ生ひず( 柿本人麻呂歌集 11-2475)」である。 「しだくさ[ノキシノブ]②」 weblio辞書 デジタル大辞泉より引用させていただきました。 「集中『しだ草』が出てくるのは、柿本人麻呂歌集…

万葉集の世界に飛び込もう(その3271)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―しだくさ[ウラジロ]①

●歌は、「・・・岩に生ふる 菅の根採りて しのふくさ 祓へてましを 行く水に みそきてましを・・・(作者未詳 6-948)」である。 「しだくさ[ウラジロ]①」 岡山理科大学HPより引用させていただきました。 「・・・万葉時代は『しのふ草』と清音だが、…

万葉集の世界に飛び込もう(その3270)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―しきみ[シキミ]

●歌は、「奥山のしきみが花の名のごとやしくしく君に恋ひわたりなむ(大原真人今城 20-4476)」である。 「しきみ[シキミ]」 「みんなの趣味の園芸」(NHK出版HP)より引用させていただきました。 「『悪しき実』がシキミの語源だ。その名のとおり…

万葉集の世界に飛び込もう(その3269)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―ささ[クマザサ]

●歌は、「笹の葉はみ山もさやにさやけども我は妹思ふ別れ来ぬれば(柿本人麻呂 2-133)」である。 「ささ[クマザサ]」 「植物データベース」熊本大学薬学部薬用植物園HPより引用させていただきました。 「ササはタケと同様にイネ科の植物である。もっ…

万葉集の世界に飛び込もう(その3268)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―さかき[サカキ]

●歌は、「ひさかたの天の原より生れ来たる神の命奥山の賢木の枝に白香つく・・・われは祈ひなむ君に会はじかも(大伴坂上郎女 3-379)」である。 さかき[サカキ] ニッセイ緑の財団HPより引用させていただきました。 「・・・集中『さかき』が詠まれて…

万葉集の世界に飛び込もう(その3267)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―かはやなぎ[カワヤナギ]

●歌は、「山の際に雪は降りつつしかずがにこの川楊は萌えにけるかも(作者未詳 10-1848)」である。 かはやなぎ[カワヤナギ]<ネコヤナギ 公益財団法人船橋市公園協会HPより引用させていただきました。 「『万葉集』には、39首の歌にヤナギが表現…

万葉集の世界に飛び込もう(その3266)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―かたかご[カタクリ]

●歌は、「もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花(大伴家持 19-4143)」である。 「かたかご[カタクリ]」 大阪公立大学附属植物園 20260329撮影 「・・・カタクリの花は、赤紫色の六弁の花で、清楚、それでいてなかなか力強…

万葉集の世界に飛び込もう(その3265)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―うめ[ウメ]

●歌は、「我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも(大伴旅人 5-822)」である。 「うめ[ウメ]」 大宰府天満宮境内 福岡県太宰府市公式HPより引用させていただきました。 「・・・『うめ』は中国原産のバラ科の落葉高木であり、中国では…

万葉集の世界に飛び込もう(その3264)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―うはぎ[ヨメナ]

●歌は、「春日野に煙立つ見ゆ娘子らし春野うはぎ摘みて煮らしも(作者未詳 10-1879)」である。 うはぎ[ヨメナ] 「weblio辞書 デジタル大辞泉」より引用させていただきました。 「奈良の春日野は野遊びの行われた行楽地であり、そこでは春になると…

万葉集の世界に飛び込もう(その3263)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―あをな[カブ]

●歌は、「食薦敷き青菜煮て来む梁に行縢懸けて休めこの君(長忌寸意吉麻呂 16-3825)」である。 「あをな[カブ]」 岡山理科大学HPより引用させていただきました。 「例歌の『蔓菁』とはカブのことである。平安時代に書かれた『新撰字鏡』が『蔓』と…

万葉集の世界に飛び込もう(その3262)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―あべたちばな[ダイダイ]

●歌は、「我妹子に逢はず久しもうましもの阿倍橘の苔生すまでに(作者未詳 巻11-2750)」である。 「あべたちばな[ダイダイ]」 奈良県立万葉文化館HPより引用させていただきました。 「集中に詠まれた『阿部橘』は、『和妙称』・『本草和名』に、『…

万葉集の世界に飛び込もう(その3261)―万葉一日一葉 「植物で見る万葉の世界」(國學院大學「万葉の花の会」発行)より」―あしび[アセビ]

●歌は、「手に取れば袖さへにほふをみなえしこの白露に散らまく惜しも(大伯皇女 巻2-166)」である。 「あしび[アセビ]」 我が家の庭の馬酔木 20260313撮影 「朱鳥元(686)年10月3日、謀叛の罪により大津皇子(おおつのみこ)刑死、…

万葉集の世界に飛び込もう(その3260)―万葉一日一葉 国分寺万葉庭園(128)―をみなへし

●歌は、「手に取れば袖さへにほふをみなえしこの白露に散らまく惜しも」である。 国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(128)万葉歌碑(プレート)(作者未詳 10-2115) 20251122撮影 ●歌をみていこう。 ◆手取者 袖并丹覆 美人部師 此白露尓 散巻惜 (…

万葉集の世界に飛び込もう(その3259)―万葉一日一葉 国分寺万葉庭園(127)―ももよぐさ

●歌は、「父母が殿の後方のももよ草百代いでませ我が来たるまで」である。 ●歌碑(プレート)は、国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(127)にある。 国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(127)万葉歌碑(プレート)(壬生部足国 20-4326) 20251122撮…

万葉集の世界に飛び込もう(その3258)―万葉一日一葉 国分寺万葉庭園(126)―うも

●歌は、「蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家にあるものは芋の葉にあらし」である。 ●歌碑(プレート)は、国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(126)にある。 国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(126)万葉歌碑(プレート)(長忌寸意吉麻呂 16-3826) 20…

万葉集の世界に飛び込もう(その3257)―万葉一日一葉 国分寺万葉庭園(125)―なつめ

●歌は、「玉掃刈り来鎌麻呂むろの木と棗が本とかき掃かむため」である。 ●歌碑(プレート)は、国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(125)にある。 国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(125)万葉歌碑(プレート)(長忌寸意吉麻呂 16-3830) 20251122…

万葉集の世界に飛び込もう(その3256)―万葉一日一葉 国分寺万葉庭園(124)―くり

●歌は、「松反りしひてあれやは三栗の中上り来ぬ麻呂といふ奴」である。 ●歌碑(プレート)は、国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(124)にある。 国分寺市西元町 国分寺万葉庭園(124)万葉歌碑(プレート)(柿本朝臣人麻呂歌集 9-1783) 202511…