●今日からサンドイッチを作る。今年初のモーニングセット。
中身はロメインレタスとローストビーフ。いずれも正月食材の残りを使った。ロメインレタスのシャキシャキ感が素晴らしい。
デザートはみかんの輪切りを並べ、その上にリンゴのスライスを中心に組み込んだものを中央に置いた。周りは2色のブドウをスライスして並べ、干しブドウでアクセントをつけた。
昨日は、初詣が大神神社であったので、三輪山に関する万葉の歌について書いた。山といえば大和三山について触れておくべきだろう。
大和三山は、香久山(148m)、畝傍山(199m)、耳成山(139m)である。今の奈良県橿原市飛鳥周辺に位置する。
●中大兄皇子の三山歌
「香久山は畝傍男々(をを)しと 耳梨と相あらそひき 神代よりかくなるらし 古もしかなれこそ うつせみも 妻をあらそふらしき」(巻一 十三)
反歌 「香久山と耳梨山とあひし時、立ちて見に来し印南(いなみ)国原」(巻一 十四)
(意訳):香久山(女山)は畝傍山(女山)を男のように立派だと、耳成山(女山)と争った。神代の時代からこうであったから昔もこの様であったから今の世でも女同士の争いがあるのだろう
(意訳):反歌 香久山と畝傍山が争ったとき、仲裁のため(出雲の阿菩大神が)発って見に来られた(争いが終わり)ここは(播磨の国の)印南国原である
中大兄皇子(天智天皇)が弟の大海人皇子(天武天皇)と額田王を巡って争ったという説は誤りという。(堀内民一 「大和万葉ーその歌の風土 」創元社)
他に、香久山は女山、耳梨山、畝傍山は男山とする説や畝傍山を女山とする説等がある。また、人間界の女を三つの男山同士が争ったとする説もある。
原文は、
「高山波(かぐやまは) 雲根火雄男志等(うねびををしと) 耳梨與(みみなしと) 相諍競伎(あひあらそひき) 神代従(かむよより) 如此尓有良之(かくにあるらし) 古昔母(いにしへも) 然尓有許曽(しかにあれこそ) 虚蟬毛(うつせみも) 嬬乎(つまを) 相挌良思吉(あらそふらしき)
「高山与(かぐやまと) 耳梨山与(みみなしやまと) 相之時(あいしとき) 立見尓来之(たちみにこし) 伊奈美國波良(いなみくにはら)
※参考文献
★堀内民一 「大和万葉ーその歌の風土」 創元社
★鶴 久・高山 隆 編 「萬葉集」 桜楓社