ザ・モーニングセット&フルーツフルデザート190315(万葉歌碑を訪ねて―その11―)

 ●サンドイッチは、サラダ菜と焼き豚。デパ地下で買ったサラダ菜、何と2袋で50円以下。サンチュも近所の卸値に挑戦とうたっている店の半値。信じられない。デパ地下恐るべしである。

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3月15日のザ・モーニングセット

 デザートは、いちごでブドウを挟んだものと、ブドウでバナナを挟んだものを中心に盛り付けた。毎朝の挑戦である。

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3月15日のフルーツフルデザート

今日の歌碑は、佐保川堤にある大伴家持の歌である。

 

●万葉歌碑を訪ねて―その11―

 「千鳥鳴く佐保の河門の清き瀬を馬うち渡し何時か通はむ」

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佐保川堤 万葉歌碑(大伴家持

 

 この歌は、題詞「大伴宿祢家持贈娘子歌七首」にある一首である。

◆千鳥鳴(ちどりなく) 佐保乃河門之(さほのかはとの) 清瀬乎(きよきせを) 馬打和多思(うまうちわたし) 何時将通(いつかかよはむ)

                  (大伴家持 巻四 七一五)

(略訳)千鳥が鳴く佐保川の渡り場の清らかな浅瀬を馬に乗っていつの日があなたの元へ通いますよ

(注)河門(かはと):両岸が迫って川幅が狭くなっているところ。川の渡場。

 

 ちなみに他の六首は次の通りである。

◆情尓者(こころには) 思渡跡(おもひわたれど) 縁乎無三(よしをなみ) 外耳為而(よそのみにして) 嘆曽吾為(なげきぞあがする)

                  (大伴家持 巻四 七一四)

(略訳)心の中で思い続けているけれど、逢うすべがないのであなたと離れたところで嘆いている私は

(注)よそ:離れたところ、別のところ

 

◆夜晝(よるひると) 云別不知(いふわきしらず) 吾戀(あがこふる) 情蓋(こころはけだし) 夢所見寸八(いめにみえきや)

                  (大伴家持 巻四 七一六)

(略訳)夜昼の区別がつかないほど恋い焦がれている私の心は、ひょっとしてあなたの夢に現れていないのいるのではなかろうか

(注)けだし:①(下に疑問の語を伴って)ひょっとすると

       ②(下に仮定の表現を伴って)もしかして

 

◆都礼毛無(つれもなく) 将有人乎(あるらむひとを) 獨念尓(かたもひに) 吾念者(われはおもえば) 惑毛安流香(わびしくもあるか)

                  (大伴家持 巻四 七一七)

(略訳)つれない人を片思いする 思えば侘しいことであるよな

 

◆不念尓(おもはぬに) 妹之咲儛乎(いもがゑまひを) 夢見而(いめにみて) 心中二(こころのうちに) 燎管曽呼留(もえつつぞをる)

                  (大伴家持 巻四 七一八)

(略訳)思ってもいなかったのに、あなたの舞を夢で見て、心の中で一層恋い焦がれることよ

 

◆大夫跡(ますらをと) 念流吾乎(おもへるわれを) 如此許(かくばかり) 三礼二見津礼(みつれにみつれ) 片念男責(かたもひをせむ)

                  (大伴家持 巻四 七一九)

(略訳)立派な男だと思っている私がこのように、やつれやつれになるほど片思いをしていることよ

(注)みつれ:やつれる、疲れ果てる

 

◆村肝之(むらきもの) 情揣而(こころくだけて) 如此許(かくばかり) 余戀良苦乎(あがこふらくを) 不知香安類良武(しらじかあるらむ)

                  (大伴家持 巻四 七二〇)

(略訳)心が砕けてしまうこのようにまで私が恋していることをあなたは知らないのでは

(注)むらきもの:「心」にかかる枕詞 心は内臓に宿るとされたことからか(群肝の)

 

 大伴家持が「娘子」に贈った歌はこのほかに、六九一、六九二、七八二、七八三、七八四の五首がある。上述の七首と合わせて三回、一二首贈っているが、「娘子」からの返歌は一首もない。家持の「娘子」は架空の相手だからではないかと言われている。大伴坂上郎女のケースでも触れたが、相聞贈答歌として収録されているものには、このような「遊びの要素」が含まれていると考えられる

 

(参考文献)

★「萬葉集」 鶴 久・森山 隆 編 (桜楓社)

★「別冊國文學 万葉集必携」稲岡耕二 編 (學燈社

★「万葉の人びと」犬養 孝 著 (新潮文庫

★「weblio 古語辞書」

★「万葉ゆかりの地をたずねて~万葉歌碑めぐり~」(奈良市HP)