万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

ザ・モーニングセット&フルーツフルデザート190319(万葉歌碑を訪ねて―その15―)

 ●今日のサンドイッチは食パンの代わりにイングリッシュマフィンを使った。中味は、サンチュと焼き豚とトマトである。ハッサクの皮を小皿に見立てて使った。

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3月19日のザ・モーニングセット

 デザートは、いちごのスライスを多用して、万葉の花をイメージして、「よろずことのはな」とした。

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3月19日のフルーツフルデザート

 

●万葉歌碑を訪ねて―その15―

「あをによし寧楽の京師は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり」

 

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平城京羅城門跡公園 万葉歌碑(小野老)

◆青丹吉(あをによし) 寧樂乃京師者(ならのみやこは) 咲花乃(さくはなの) 薫如(にほふがごとく) 今盛有(いまさかりなり)

                  (小野老 巻三 三二八)

 

 この歌碑は、平城京羅城門跡公園にある。

 奈良県のHPの「奈良県景観資産―朱雀大路を体感できる羅城門橋付近」によると、「この付近には奈良時代の羅城門があり、この場所から遠方に小さく見える平城京朱雀門<復元>まで平城京朱雀大路が通っていました。」とある。全長4kmのメインストリートであったと言われている。

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平城京羅城門跡公園

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平城京羅城門跡」碑

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佐保川にかかる羅城門橋の説明案内板(遠く朱雀門が望める)

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羅城門橋下の説明案内

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平城京道しるべ

 この公園には、小倉百人一首伊勢大輔の歌碑「いにしえの奈良の都の八重櫻けふ九重ににほひぬるかな」や、同じく小倉百人一首の阿部仲麻呂の歌碑「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」などがある。

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伊勢大輔の歌碑

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阿部仲麻呂の歌碑

 

 題詞は、「大宰少貮小野老朝臣(おののをゆあそみ)歌一首」とある。少弐は大弐とともに大宰府の次官。奈良の都をほめたたえた歌としてこれ以上の歌はないといわれる。小野老の都に対する憧憬の深さが出ている。単なる描写でないところがこの歌を引き立たせているのである。

 

 「万葉の小径シリーズ(その21)さくら」の稿でも紹介したが、大伴旅人宅に集まって宴を催し、梅を愛でて歌を詠った宴会には、多種多様の人が集まっており、小野老の名前も②で挙がっている。

 

 ① 大貮紀卿(きのまへつきみ)(八一五)

 ② 小貳小野大夫(八一六)=小野老朝臣(おののおゆあそみの)

 ③ 小貳粟田大夫(あはたのまへつきみ)(八一七)

 ④ 筑前守山上大夫(やまのうえのまへつきみ)(八一八)=山上憶良

 ⑤ 築後守大伴大夫(八一九)

 ⑥ 築後守葛井大夫(八二〇)

 ⑦ 笠沙弥(かさのさみ)(八二一)

 ⑧ 主人(八二二)=大伴旅人

 ⑨ 大監伴氏百代(八二三)=大伴宿祢百代(おほとものすくねももよ)

 ⑩ 小監阿氏奥嶋(あじのおきしま)(八二四)

 ⑪ 小監土氏百村(とじのももむら)(八二五)

 ⑫ 大典史氏大原(しじのおほはら)(八二六)

 ⑬ 小典山氏若麻呂((さんじのわかまろ)八二七)

 ⑭ 大判事丹氏麻呂(たんじのまろ)(八二八)

 ⑮ 薬師張氏福子(八二九)

 ⑯ 筑前介佐氏子首(さじのこびと)(八三〇)

 ⑰ 壹岐守板氏安麻呂(八三一)

 ⑱ 神司荒氏稲布(こうじのいなしき)(八三二)

 ⑲ 大令史野氏宿奈麻呂(八三三)

 ⑳ 小令史田氏肥人(でんじのうまひと)(八三四)

 ㉑ 薬師高氏義通((かうじのよしみち)八三五)

 ㉒ 陰陽師磯氏法麻呂(八三六)

 ㉓ 笇師志氏大道(しじのおほみち)(八三七)

 ㉔ 大隅目榎氏鉢麻呂(八三八)

 ㉕ 筑前目田氏真上((でんじのまかみ)八三九)

 ㉖ 壹岐目村氏彼方(そんじのをちかた)(八四〇)

 ㉗ 對馬目高氏老(かうじのおゆ)(八四一)

 ㉘ 薩摩目高氏海人(かうじのあま)(八四二)

 ㉙ 土師氏御道(はにしうじのみみち)(八四三)

 ㉚ 小野氏國堅(をのにしくにかた)(八四四)

 ㉛ 筑前拯門氏石足(もんじのいそたり)(八四五)

 ㉜ 小野氏淡理((をののうじたもり)八四六)

 

 参考までに、職位の読み方を記す。

大弐(だいに)、少弐(しょうに)、大監(だいげん・だいじょう)、少監(しょうげん)、大典(だいてん・おおさかん)、少典(しょうてん)

 

(参考文献)

★「萬葉集」鶴 久・森山 隆 編 (桜楓社)

★「大和万葉―その歌の風土」 堀内民一 著 (創元社

★「奈良県景観資産―朱雀大路を体感できる羅城門橋付近」(奈良県のHP)

★「万葉ゆかりの地をたずねて~万葉歌碑めぐり~」(奈良市HP)