万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

万葉歌碑を訪ねて―番外編―

  • 今朝は、3時半起床。サンドイッチは作らず。4時半に家を出る。大阪府泉南郡田尻町にある田尻海上釣り堀に向かう。阪神高速4号海岸線・泉佐野南ICを降りていつも行く釣具屋で冷凍のキビナゴやシラサエビ等を購入、6時ごろ海上釣り堀近くのコンビニに立ち寄り。コーヒーを買って持参の菓子パンで朝食。

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3月9日の朝食

 6時半現地到着。筏を貸切予約をしているので、釣果を期待しながら防波堤を越え、釣り場に向かう。

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朝焼けの釣り場(筏)

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釣り準備中

7時きっかり、係りの人の合図で第1投。

本日の釣果。

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本日の釣果(トラフグ、鯛、黒ソイ)

 

 

  • 万葉歌碑を訪ねて―番外編―

 

 ブログを書くにはテーマが必須。テーマが決まれば案外書きやすいものであるが、「何を書こう」と結構悩むことがある。

 万葉の小径シリーズのように、奈良県京都府の県境にある「万葉の小径」には36(現在1つは心無いいたずらで破損しているので実際は35)の万葉集に詠まれた植物の説明と歌の解説を記した歌碑があるので、ひとつづつ、それに関して調べ物をして記載していけばあとは時間との勝負である。

 万葉の小径シリーズを書き終わった時、次は何をテーマにしようかと悩んだが、万葉の小径シリーズを書いている時に万葉集の文献を調べたので横への広がりに手ごたえを感じていた。そこで、文献から得た知識をもとに、万葉集第1期~第4期などテーマを見つけ書いていった、書いていくうちに万葉集の海でもがいている自分が愛おしくなる。

 聖武天皇が、平城京、伊勢、恭仁京紫香楽宮難波宮平城京と遷都を繰り返したことを知り、これまで何度もそばを通ったことのある恭仁京に親しみを覚え、恭仁京跡を訪れた。それで一つのテーマが生まれる。さらに紫香楽の宮跡にも改めて訪れた。

 

 今回は、スマホで「近くの万葉歌碑」を検索した。万葉歌碑(笠女郎)法蓮町609、万葉歌碑(中臣女郎)佐紀町1209、万葉歌碑 右京2丁目3の三つがヒットした。

 さらに奈良市のHPに「万葉ゆかりの地をたずねて~万葉歌碑めぐり~」があることが分かった。

 この手があったのだ。歌碑を巡り、関連したテーマをベースに書いていくことにした。一つの歌から関連したテーマを見つけ出すのもひと苦労ではあるが、ゼロからのスタートではないので頑張れるのである。

 

 今や、奈良市HPから印刷した「万葉歌碑散策マップ」と「万葉歌碑のリスト」がバイブルである。

 マップから、ターゲットを探し出し、住所等からアクセスルートを探索、駐車場の有無等調べて行動に移す。近場でスマホでターゲットを捕捉する。

 

 3月9日(土)が海上釣堀であるので、8日(金)を予備日とし、5~7日の3日間でテーマを10以上準備しようと目標を立てた。

3回分のターゲットを定める。(  )内は歌碑の数である。

 

第1回目(3月5日)

  • 奈良市庁舎前庭(1)
  • 法華寺町 法華寺境内(1)
  • 法蓮町 狭岡神社境内(1)
  • 佐紀町 水上池北(1)

 

第2回目(3月6日)

 

第3回目(3月7日)

  • 鴻池陸上競技場東(1)
  • 法蓮町 春日野荘前庭(1)
  • 西ノ京 がんこ一徹長屋(2)

 

 第1回目は、難なくクリア。

 第2回目は、最初の、歌姫町の添御懸坐神社(そうのみあがたのますじんじゃ)はクリアする。次は、佐保川堤である。法蓮町の奈良育英高校前のコインパーキングに車を止め、そこから歩く。大まかなマップを頼りに歌碑を探すのは神社とか寺院とかピンポイントに絞れると楽であるが、川沿いとなるとなかなか絞り込めない。どうしてもゾーンになるので、歩いて探すといった地道なやり方しか手はない。

川の場合は、右岸と左岸があるので、必然的に往復となる。そのために橋を大まかに押さえておくのもポイントである。

パーキングから歩いて、佐保川の手前まで来ると、大仏鉄道記念公園があった。なぜこのようなところに公園があるのだろうと不思議に思った。

 後で調べて分かったのであるが、大仏鉄道(明治31年4月~明治40年11月)の大仏駅の跡地に造られた公園であった。

 橋を渡り、替えあの流れに沿って堤防の道を歩く。大伴家持大伴坂上郎女の歌碑を見つけた。マップを頼りに、橋を渡り引き返しながら残りの3か所を探すべく散策する。佐保川小学校の近くで「万葉歌碑散策マップ(佐保川周辺)」と作者未詳歌の歌碑一つを見つける。

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万葉歌碑散策マップ(佐保川周辺)

 このマップによるとこのゾーンはあと2つである。地図通りJR関西本線の踏切を渡りもう一つ大伴坂上郎女の歌碑を見つける。地図ではその近くに印が団子状になっている。郎女の歌碑の斜め方向の普通の家の玄関の両脇に碑のような石が左右に二つ置いてある。玄関には表札も。なかなか風情のあるお家だなと思い通り過ぎる。実はこれが間違いであった。この日はあきらめ帰宅した。

 帰ってからもう一度調べなおすと、写真の石の形が玄関のそれとよく似ているではないか。確かめないと、ともう一度挑戦である。

 第3回目は、計画を変更、佐保川リベンジの前に、昨日のパーキングの手前の春日野荘前庭に郎女の歌碑があると記載されているので寄ってみる。年金機構関連施設であったが、現地に行くと、ホテルに代わっている。前に車を止め、前庭に入って塀のあたり、それらしいものが設置されそうなところを探すが見つからない。ホテルに変わった時に撤去されたのかと、あきらめる。

 佐保川のリベンジ。昨日と同じパーキングに車を止め探索開始。よーく見ると、碑文が読み取れる。歌碑だったのだ。玄関の庭石と思い込んだのが敗因だった。碑文もその気で見ないとわからない。やっとクリア。

 リベンジ後鴻池陸上競技場の歌碑と初日に法華寺に行ったので、聖武天皇光明皇后陵を訪ねることにした。鴻池陸上競技場の歌碑をスマホで探すがヒットせず後日に回すことにした。陵は何とか行き着いたので次いで、

 薬師寺近くのがんこ一徹長屋に向かう。もう一度ホテル前を通るので、車を走らせながら、ホテルの前庭が気になりちらっと見る。何と、ホテルの塀の外、道路に面したところにあるではないか。来る時も見落としていたのだ。車を止め急いで写真を撮る。唐招提寺薬師寺近辺は観光シーズンになればごった返し車でのアクセスは困難を極める。まだシーズン前なので比較的スムーズに行けた。しかし、頑固一徹長屋近辺は、車一台通るのがやっとであるのでその分苦労したのである。

 歌碑めぐりもなかなか大変であるが、万葉集の大海に漕ぎ出すための試練と今後も挑戦していくつもりである。