万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉歌碑を訪ねて(その1014)―春日井市東野町 万葉の小道(11)―万葉集 巻十一 二三五三

●歌は、「泊瀬の斎槻が下に我が隠せる妻 あかねさし照れる月夜に人見てむかも」である。 春日井市東野町 万葉の小道(11)万葉歌碑(柿本人麻呂歌集) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(11)にある。 ●歌をみていこう。 ◆長谷 弓槻下 吾隠在妻 赤根…

万葉歌碑を訪ねて(その1013)―春日井市東野町 万葉の小道(10)―万葉集 巻八 一六二三

●歌は、「我がやどにもみつかへるて見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし」である。 春日井市東野町 万葉の小道(10)万葉歌碑(大伴田村大嬢) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(10)にある。 ●歌をみていこう。 ◆吾屋戸尓 黄變蝦手 毎見 妹乎懸管…

万葉歌碑を訪ねて(その1012)―春日井市東野町 万葉の小道(9)―万葉集 巻二 二三一

●歌は、「高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに」である。 春日井市東野町 万葉の小道(9)万葉歌碑(笠金村) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(9)にある。 ●歌をみていこう。 ◆高圓之 野邊秋芽子 徒 開香将散 見人無尓 (笠金村 …

万葉歌碑を訪ねて(その1011)―春日井市東野町 万葉の小道(8)―万葉集 巻二〇 四五一二

●歌は、「池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を扱入れな」である。 春日井市東野町 万葉の小道(8)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(8)にある。 ●歌をみていこう。 ◆伊氣美豆尓 可氣佐倍見要氐 佐伎尓保布 安之婢乃波奈乎…

万葉歌碑を訪ねて(その1010)―春日井市東野町 万葉の小道(7)―万葉集 巻二十 四一四〇

●歌は、「我が園の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りてあるかも」である。 春日井市東野町 万葉の小道(7)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(7)にある。 ●歌をみていこう。 ◆吾園之 李花可 庭尓落 波太礼能未 遣在可母 (大伴…

万葉歌碑を訪ねて(その1009)―春日井市東野町 万葉の小道(6)―万葉集 巻八 八一八

●歌は、「春さればまづ咲くやどの梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ」である。 春日井市東野町 万葉の小道(6)万葉歌碑(山上憶良) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(6)にある。 ●歌をみていこう。 ◆波流佐礼婆 麻豆佐久耶登能 烏梅能波奈 比等利美…

万葉歌碑を訪ねて(その1008)―春日井市東野町 万葉の小道(5)―万葉集 巻一 五四

●歌は、「巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を」である。 春日井市東野町 万葉の小道(5)万葉歌碑(坂門人足) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(5)にある。 ●歌をみていこう。 ◆巨勢山乃 列ゝ椿 都良ゝゝ尓 見乍思奈 許湍乃春野…

万葉歌碑を訪ねて(その1007)―春日井市東野町 万葉の小道(4)―万葉集 巻九 一六九四

●歌は、「栲領巾の鷺坂山の白つつじ我れににほはに妹に示さむ」である。 春日井市東野町 万葉の小道(4)万葉歌碑(柿本人麻呂歌集) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(4)にある。 ●歌をみていこう。 ◆細比礼乃 鷺坂山 白管自 吾尓尼保波尼 妹尓示 (…

万葉歌碑を訪ねて(その1005,1006)―春日井市東野町 万葉の小道(2、3)―万葉集 巻二十 四四四八、巻十九 四一三九

―その1005― ●歌は、「あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ」である。 春日井市東野町 万葉の小道(2)万葉歌碑(橘諸兄) ●歌碑は、春日井市東野町 万葉の小道(2)にある。 ●歌をみていこう。 ◆安治佐為能 夜敝佐久其等久 …

万葉歌碑を訪ねて(その1004)―愛知県春日井市東野町 万葉の小道(1)―万葉集 巻十七 三九一六

●歌は、「橘のにほへる香かもほととぎす鳴く夜の雨にうつろひぬらむ」である。 愛知県春日井市東野町 万葉の小道(1)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、愛知県春日井市東野町 万葉の小道(1)にある。 ●歌をみていこう。 ◆橘乃 尓保敝流香可聞 保登等藝須 奈…

万葉歌碑を訪ねて(その1001,1002,1003)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(20,21,22)―万葉集 巻二十 四一四〇、巻十九 四二〇四、巻十九 四二九一

―その1001― ●歌は、「我が園の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りてあるかも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(20)万葉歌碑(プレート)<大伴家持> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(20)にある。 ●歌をみ…

万葉歌碑を訪ねて(その1000)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(19)―万葉集 巻十九 四一三九

このブログも1000回目を迎えることができました。 拙いブログですが、アクセスしていただいている皆様の温かいお心に支えられてここまでこられたものと感謝いたしております。 ありがとうございます。 ●歌は、「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ…

万葉歌碑を訪ねて(その997、998、999)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(16,17,18)―万葉集 巻十六 三八二六、三八三〇、三八三四

―その997― ●歌は、「蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家にあるものは芋の葉にあらし」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(16)万葉歌碑(プレート)<長忌寸意吉麻呂> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(16)にあ…

万葉歌碑を訪ねて(その996)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(15)―万葉集 巻十四 三五六七

●歌は、「置きて行かば妹ばま愛し持ちて行く梓の弓の弓束にもがも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(15)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(15)にある。 ●歌をみていこう。 ◆於…

万葉歌碑を訪ねて(その995)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(14)―万葉集 巻十三 三二三八

●歌は、「逢坂をうち出でてみれば近江の海白木綿花に波立ちわたる」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(14)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(14)にある。 ●歌をみていこう。 ◆相…

万葉歌碑を訪ねて(その994)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(13)―万葉集 巻十 二二九六

●歌は、「あしひきの山さな葛もみつまで妹に逢はずや我が恋ひ居らむ」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(13)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(13)にある。 ●歌をみていこう。 ◆…

万葉歌碑を訪ねて(その993)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(12)―万葉集 巻十一 二四八〇

●歌は、「道の辺のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我が恋妻は」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(12)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(12)にある。 ●歌をみていこう。 ◆路邊 …

万葉歌碑を訪ねて(その992)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(11)―万葉集 巻十 一九九三

●歌は、「外のみに見つつ恋ひなむ紅の末摘花の色に出でずとも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(11)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(11)にある。 ●歌をみていこう。 ◆外耳 見…

万葉歌碑を訪ねて(その991)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(10)―万葉集 巻十 一九五三

●歌は、「五月山卯の花月夜ほととぎす聞けども飽かずまた鳴かぬかも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(10)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(10)にある。 ●歌をみていこう。 ◆…

万葉歌碑を訪ねて(その990)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(9)―万葉集 巻十 一八九五

●歌は、「春さればまづさきくさの幸くあらば後にも逢はむな恋ひそ我妹」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(9)万葉歌碑<柿本人麻呂歌集> ●歌碑は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(9)にある。 ●歌をみていこう。 ◆春去 先三枝 幸命在 後…

万葉歌碑を訪ねて(その989)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(8)―万葉集 巻八 八二二

●歌は、「我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(8)万葉歌碑<大伴旅人> ●歌碑は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(8)にある。 ●歌をみていこう。 ◆和何則能尓 宇米能波奈知流 比佐可…

万葉歌碑を訪ねて(その988)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(7)―万葉集 巻二 一八五

●歌は、「水伝ふ礒の浦廻の岩つつじ茂く咲く道をまたも見むかも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(7)万葉歌碑<日並皇子尊舎人等> ●歌碑は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(7)にある。 ●歌をみていこう。 ◆水傳 磯乃浦廻乃 石上乍自 …

万葉歌碑を訪ねて(その987)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(6)―万葉集 巻一 五七

●歌は、「引馬野ににほふ榛原入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(6)万葉歌碑<長忌寸意吉麻呂> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(6)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「二年壬寅…

万葉歌碑を訪ねて(その985,986)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(4)―万葉集 巻十九 四一四三

―その985― ●歌は、「もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(4)万葉歌碑(プレート)<大友家持> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(4)にある。 ●歌をみていこう…

万葉歌碑を訪ねて(その984)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(3)―万葉集 巻七 一二四九

●歌は、「君がため浮沼の池の菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(3)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(3)にある。 ●歌をみていこう。 ◆君為 浮…

万葉歌碑を訪ねて(その983)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(2)―万葉集 巻二十 四三八七

●歌は、「千葉の野の子手柏のほほまれどあやに愛しみ置きてたか来ぬ」である。 名古屋市千種区東山元町 東山植物園(2)万葉歌碑(プレート)<作者未詳> ●歌碑(プレート)は、名古屋市千種区東山元町 東山植物園(2)にある。 ●歌をみてみよう。 ◆知波…

万葉歌碑を訪ねて(その982)―名古屋市千種区東山元町 東山植物園(1)―万葉集 巻二十 四四四八

一宮市萩原町の萬葉公園をあとにして、名古屋市内の東山植物園に向かう。地下鉄「東山公園駅」で降りるつもりであったが、車内放送で植物園は次の「星が丘駅」が近いと知る。 駅から登り坂である。間もなく正面左手に「東山動植物園星が丘門」が見えてくる。…

万葉歌碑を訪ねて(その979,980,981)―一宮市萩原町 高松分園(51,52,53)―万葉集 巻十 二一〇七、二一九一、巻三 二六六

―その979― ●歌は、「ことさらに衣は摺らじをみなへし佐紀野の萩ににほいて居らむ」である。 一宮市萩原町 高松分園(51)万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町 高松分園(51)にある。 ●歌をみていこう。 ◆事更尓 衣者不揩 佳人部為 咲野之芽…

万葉歌碑を訪ねて(その976,977,978)―一宮市萩原町 高松分園(48,49,50)―万葉集 巻十 二一〇一、二三一九、一八七四

樫の木文化資料館の前の道路の車避けのような石柱の上に、歌のレリーフが埋め込められた形の歌碑が六基並んで建てられている。 六基というから、高松を詠んだ歌六首と思ったらそうではない。高松論争の対象歌二首を外して、それ以外かと考えたがそれでもない…

万葉歌碑を訪ねて(その975)―一宮市萩原町 高松分園(47)―万葉集 巻十 二二三三 

●歌は、「高松のこの嶺も狭に笠立てて満ち盛りたる秋の香のよさ」である。 一宮市萩原町 高松分園(47)万葉歌碑<作者未詳> ●歌碑は、一宮市萩原町 高松分園(47)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「詠芳」<芳(か)を詠(よ)む>である。 ◆高松…