2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
●歌は、「伊香山野辺に咲きたる萩見れば君が家なる尾花し思ほゆ」である。 長浜市役所・木之本支所万葉歌碑(笠金村) ●歌碑は、長浜市木之本町 長浜市役所・木之本支所にある。 ●歌をみていこう。 ◆伊香山 野邊尓開者 芽子見者 公之家有 尾花之所念 (笠金…
●歌は、どちらも「あぢかまの塩津をさして漕ぐ舟の名は告りてしを逢はずあらめやも」である。 ●歌碑は、長浜市西浅井町 塩津北口バス停近く(その401)と同市西浅井町塩津浜 鹽津神社(その402)にある。 塩津北口バス停万葉歌碑(作者未詳) 鹽津神社…
●歌は、「高島の安曇の港を漕ぎ過ぎて塩津菅浦今か漕ぐらむ」である。 須賀神社万葉歌碑(小弁) ●歌碑は、滋賀県長浜市西浅井町菅浦 須賀神社にある。 須賀神社 ●歌をみていこう。 ◆高嶋之 足利湖乎 滂過而 塩津菅浦 今香将滂 (小弁 巻九 一七三四) ≪書き…
●歌は、「河口の野辺に廬りて夜の経れば妹が手本し思ほゆるかも」である。 聖武天皇関宮址万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、三重県津市白山町 聖武天皇関宮址にある。 ●歌をみていこう。 ◆河口之 野邊尓廬而 夜乃歴者 妹之手本師 所念鴨 (大伴家持 巻六 一〇…
●歌は、「真木柱ほめて造れる殿のごといませ母刀而面変はりせず」である。 三重県護国神社万葉歌碑(坂田部首麻呂) ●歌碑は、三重県津市 三重県護国神社の拝殿に向かって左脇道拝殿側の灯篭である。 ●歌をみていこう。 ◆麻氣波之良 實米弖豆久礼留 等乃能其…
●歌は、「防人に立たむ騒きに妹が業るべきことを言はず来ぬかも」である。 三重県護国神社万葉歌碑(若舎人部広足) ●歌碑は、三重県津市 三重県護国神社拝殿に向かって左脇道の拝殿から2番目の灯篭にある。 ●歌をみていこう。 ◆佐伎牟理尓 多ゝ牟佐和伎尓 …
●歌は、「母刀自も玉にもがもや戴きてみづらの中に合へ巻かまくも」である。 三重県護国神社万葉歌碑(津守小黒栖) ●歌碑は、三重県津市 三重県護国神社の拝殿に向かって左、拝殿から3番目の灯篭である。 ●歌をみていこう。 ◆阿母刀自母 多麻尓母賀母夜 伊…
●歌は、「天地の神を祈りてさつ矢貫き筑紫の島をさして行く我れは」である。 三重県護国神社万葉歌碑(大田部荒耳) ●歌碑は、三重県津市 三重県護国神社、拝殿に向かって右脇道拝殿から3番目の灯篭である。 ●歌をみていこう。 ◆阿米都知乃 可美乎伊乃里弖 …
●歌は、「我ろ旅は旅と思ほど家にして子持ち痩すらむ我が妻愛しも」である。 三重県護国神社万葉歌碑(玉作部広目) ●歌碑は、三重県津市 三重県護国神社にある。この歌のある灯篭は、拝殿に向かって右脇道の拝殿から2番目である。 ●歌をみていこう。 ◆和呂…
●歌は、「水鳥の立ちの急ぎに父母に物言ず来にて今ぞ悔しき」である。 三重県護国神社万葉歌碑(有度部牛麻呂) ●歌碑は、三重県津市 三重県護国神社にある。 境内の真ん中には入口の鳥居から拝殿までメインの参道が通っており、左右にも脇道が設けられてい…
●歌は、「磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに」である。 夏見廃寺跡万葉歌碑(大伯皇女) ●歌碑は、三重県名張市 夏見廃寺跡にある。 ●この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その204)」でもとりあげ、さらに馬酔木を詠っ…
●歌は、「我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ」である。 三重県名張市 近鉄名張駅前万葉歌碑(当麻真人麻呂の妻) ●歌碑は、三重県名張市 近鉄名張駅前にある。 ●歌をみていこう。 ◆吾勢枯浪 何所行良武 己津物 隠乃山乎 今日香越等…
●歌は、「彦星の妻迎へ舟漕ぎ出らし天の川原に霧の立てるは」である。 枚方市香里ケ丘 観音山公園万葉歌碑(山上憶良) ●歌碑は、大阪府枚方市香里ケ丘 観音山公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆牽牛之 迎嬬船 己藝出良之 天漢原尓 霧之立波 (山上憶良 巻八 …
●歌は、「彦星と織女と今夜逢ふ天の川門に波立つなゆめ」である。 交野市私部西 逢合橋左岸詰万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、大阪府交野市私部西 逢合橋左岸詰にある。 ●歌をみていこう。 ◆牽牛 与織女 今夜相 天漢門尓 浪立勿謹 (作者未詳 巻十 二〇四〇)…
●歌は、「棚機の五百機立てて織る布の秋さり衣誰か取り見む」である。 交野市倉治 機物神社万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、大阪府交野市倉治 機物神社にある。 ●歌をみていこう。 ◆棚機之 五百機立而 織布之 秋去衣 孰取見 (作者未詳 巻十 二〇三四) ≪書き…
●歌は、「天の川梶の音聞こゆ彦星と織女と今夜逢ふらしも」である。 天野川緑地公園万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、大阪府交野市星田北 天野川緑地公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆天漢 梶音聞 孫星 与織女 今夕相霜 (作者未詳 巻十 二〇二九) ≪書き下し≫…
●歌は、「織女し舟乗りすらしまそ鏡清き月夜に雲立ちわたる」である。 交野市星田妙見宮万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、大阪府交野市星田 星田妙見宮にある。 ●歌をみていこう。 ◆多奈波多之 船乗須良之 麻蘇鏡 吉欲伎月夜尓 雲起和多流 (大伴家持 巻十七 …
―その383― ●歌は、「大和の宇陀の真赤土のさ丹付かばそこもか人の我を言なさむ」である。 宇陀市赤埴甲公民館万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良県宇陀市 赤埴甲公民館にある。 ●この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(381)」で紹介したところで…
●歌は、「さを鹿の来立ち鳴く野の秋萩は露霜負ひて散りにしものを」 文忌寸馬養の墓の傍の万葉歌碑(文忌寸馬養) ●歌碑は、奈良県宇陀市 文祢麻呂の墓の傍にある。 文祢寸馬養(文祢麻呂)の墓 ●歌をみていこう。 ◆棹壮鹿之 来立鳴野之 秋芽子者 露霜負而 …
●歌は、「大和の宇陀の真赤土のさ丹付かばそこもか人の我を言なさむ」 奈良県畜産技術センター万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良県宇陀市 奈良県畜産技術センターにある。 ●歌をみていこう。 ◆山跡之 宇陀乃真赤土 左丹著者 曽許裳香人之 吾乎言将成 (作…
●歌は、「池神の力士舞かも白鷺の桙啄ひ持ちて飛び渡るらむ」である。 奈良県宇陀市 蓮昇禅寺万葉歌碑(長忌寸意吉麻呂) ●歌碑は、奈良県宇陀市 蓮昇禅寺にある。 ●歌をみていこう。 ◆池神 力士舞可母 白鷺乃 桙啄持而 飛渡良武 (長忌寸意吉麻呂 巻十六 三…
―その378― ●歌は、「遠つ人猟道の池に棲む鳥の立ちても居ても君をしぞ思ふ」である。 極楽寺万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良県宇陀市 極楽寺にある。 ●歌をみていこう。 ◆遠津人 獦道之池尓 住鳥之 立毛居毛 君乎之曽念 (作者未詳 巻十二 三〇八九)…
―その375― ●歌は、「うかねらふ跡見山雪のいちしろく恋ひば妹が名人知らむかも」である。 奈良県宇陀市鳥見山公園万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良県宇陀市 鳥見山公園にある。 ●歌をみていこう。この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その103…
●歌は、「あしひきの山谷越えて野づかさに今は鳴くらむうぐひすの声」である。 山部赤人の墓の傍の万葉歌碑(山部赤人) ●歌碑は、奈良県宇陀市榛原山辺 山部赤人の墓の側にある。 ●歌をみていこう。 ◆安之比奇能 山谷古延氐 野豆加佐尓 今者鳴良武 宇具日須…
―その371― ●歌は、「日並皇子の命の馬並めてみ狩立たしし時は来向ふ」である。 奈良県宇陀市 大宇陀地域事務所万葉歌碑(柿本人麻呂) ●歌碑は、奈良県宇陀市 大宇陀地域事務所にある。 大宇陀地域事務所 ●歌をみていこう。 ◆日雙斯 皇子命乃 馬副而 御﨟…
●歌は、「やすみしし我が大君高照らす日の御子神ながら・・・(長歌)」である。 かぎろひの丘万葉公園万葉歌碑(柿本人麻呂:長歌) ●歌碑は、奈良県宇陀市 かぎろひの丘にある。 ●歌をみていこう。 ◆八隅知之 吾大王 高照 日之皇子 神長柄 神佐備世須等 太…
●いずれも、歌は「東の野にかぎろひの立つ見えてけへり見すれば月かたぶきぬ」である。 人麻呂公園万葉歌碑(柿本人麻呂) 大宇陀迫間かぎろひの丘万葉歌碑(柿本人麻呂) ●歌碑は、奈良県宇陀市 人麻呂公園(その368)と同 かぎろひの丘(その369)で…
奈良県宇陀市の万葉歌碑を検索すると、「うだ記紀・万葉」(宇陀市HP)に「市内の万葉歌碑ガイドマップ」があった。表は、「新元号は『令和』万葉集にふれあおう!」とあり、16基の万葉歌碑の地図が出ている。裏面は、「宇陀市内の万葉歌碑」とあり、場所…
●歌は、「山背の久世の鷺坂神代より春は萌りつつ秋は散りけり」である。 東京都文京区小日向 鷺坂万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、東京都文京区小日向 鷺坂にある。 ●この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その195)」で紹介している。京都の鷺坂を訪…