万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

万葉集の世界に飛び込もう(その2601)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「葛飾の真間手児名をまことかも我れに寄すとふ真間の手児名を(作者未詳 14-3384)」、「風の音の遠き我妹が着せし衣手本のくだりまよひ来にけり(作者未詳 14-3453)」、「佐野山に打つや斧音の遠かども寝もとか子ろが面に見えつる(作者未詳 14-34…

万葉集の世界に飛び込もう(その2600)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「西の市にただ一人出でて目並べず買ひてし絹の商じこりかも(作者未詳 7-1264)」、「うちひさす宮道を人は満ち行けど我が思ふ君はただひとりのみ(作者未詳 11-2382)」、「二上に隠らふ月の惜しけども妹が手本を離るるこのころ(作者未詳 11-2668…

万葉集の世界に飛び込もう(その2599の5)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思えば(大伴家持 19-4292)」、「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(大伴家持 20-4516)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)を読み進もう。…

万葉集の世界に飛び込もう(その2599の4)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子(大伴家持 19-4139)」、「しなざかる越に五年住み住みて立ち別れまく惜しき宵かも(大伴家持 19-4250)」、「いにしへに君が三代経て仕へけり我が大主は七申さね(大伴家持 19-4256)」、「青海原風波…

万葉集の世界に飛び込もう(その2599の3)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「立山の雪し来らしも延槻の川の渡り瀬鐙漬かすも(大伴家持 17-4024)」、「高御座天の日継と天の下知らしめしけるすめろきの神の命の畏くも始めたまひて貴くも定めたまへるみ吉野の・・・(大伴家持 18-4098)」、「見まく欲り思ひしなへにかづらか…

万葉集の世界に飛び込もう(その2599の2)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「あしひきの山さえ光ろ咲く花の散りぬるごとき我が大君かも(大伴家持 3-477)」、「・・・はしきよし汝弟の命なにしかも時しはあらむをはだすすき穂に出づる秋の萩の花・・・(大伴家持 17-3957)」である。 歌をみていこう。 「古代史で楽しむ 万…

万葉集の世界に飛び込もう(その2599の1)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「ふりさけて三日月見れば一目見し人の眉引き思ほゆるかも(大伴家持 6-994)」、「はねかづら今する妹を夢に見て心のうちに恋ひわたるかも(大伴家持 4-705)」、「あしひきの山さえ光ろ咲く花の散りぬるごとき我が大君かも(大伴家持 3-477)」であ…

万葉集の世界に飛び込もう(その2594の4)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「おしてる 難波の菅の ねもころに 君が聞こして 年深く 長くし言へば まそ鏡 磨ぎし心を ゆるしてし その日の極み 波の共 靡く玉藻の ・・・(大伴坂上郎女 4-619)」、「かくしつつ遊び飲みこそ草木すら春は咲きつつ秋は散りゆく(大伴坂上郎女 6-9…

万葉集の世界に飛び込もう(その2598の3)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「久方の天の原より生れ来たる神の命奥山の賢木の枝に白香付け・・・(大伴坂上郎女 3-379)」、「栲づのの 新羅の国ゆ 人言を よしと聞かして 問ひ放くる 親族が兄弟 なき国に 渡り来まして 大君の 敷きます国に うち日さす 都しみみに 里家いは・・…

万葉集の世界に飛び込もう(その2598の2)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「草枕旅行く君を幸きくあれと斎瓮据ゑつ我が床の辺に(大伴坂上郎女 17-3927)」、「海神の 神の命の み櫛笥に 貯ひ置きて 斎くとふ 玉にまさりて 思へりし 我が子にはあれど うつせみの 世の理と・・・(大伴坂上郎女 19-4220)」である。 「古代史…

万葉集の世界に飛び込もう(その2598の1)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「恋ひ恋ひて逢ひたるものを月しあれば夜はこもるらむしましはあり待て(大伴坂上郎女 4-667)」、「ますらをの高円山に迫めたれば里に下り来るむざさびそこれ(大伴坂上郎女 6-1028)」、「外に居て恋ひつつあらずは君が家の池に棲むといふ鴨にあら…

万葉集の世界に飛び込もう(その2597の4)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「たち変り古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり(田辺福麻呂 6-1048)」、「山高く川の瀬清し百代まで神しみゆかむ大宮ところ(田辺福麻呂 6-1052)」、「咲く花の色は変らずももしきの大宮人ぞたち変りける(田辺福麻呂 6-1061)」である。 「…

万葉集の世界に飛び込もう(その2597の3)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「いにしへの ますら壮士の 相競ひ 妻どひしけむ 葦屋の 菟原娘子の 奥つ城を 我が立ち見れば・・・(田辺福麻呂 9-1801)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)を読み進もう。 「芦屋処女の伝説を詠むのは、先立つ…

万葉集の世界に飛び込もう(その2597の2)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「小垣内の 麻を引き干し 妹なねが 作り着せけむ 白栲の 紐をも解かず・・・(田辺福麻呂 9-1800)」、「八千桙の 神の御世より 百舟の 泊つる泊と 八島国 百舟人の 定めてし 敏馬の浦は・・・(田辺福麻呂 6-1065)」である。 「古代史で楽しむ 万葉…

万葉集の世界に飛び込もう(その2597の1)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「布勢の浦を行きてし見てばももしきの大宮人に語り継ぎてむ(田辺福麻呂 18-4040)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「田辺福麻呂(たなべのさきまろ)」の項を読み進んでいこう。 「白鳳の朝廷に人麻呂をも…

万葉集の世界に飛び込もう(その2596の2)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「都辺に行かむ船もが刈り薦の乱れて思ふ言告げ遣らむ(羽栗翔 15-3640)」他である。 前稿の「・・・旅人の帰途の歌は『羇旅(きりょ)を悲しみ傷(いた)みて』詠んだ歌だと題されているが、それと同じように、『別を悲しみ贈(おく)り答へ、また…

万葉集の世界に飛び込もう(その2596の1)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「家にてもたゆたふ命波の上に思ひし居れば奥か知らずも(作者未詳 17-3896)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「たゆとう命」の項を読み進もう。 「天平二年(七三〇)の十一月、大伴旅人は大宰府から都に帰…

万葉集の世界に飛び込もう(その2595)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「今日もかも都なりせば見まく欲り西の御馬屋の外に立てらまし(中臣宅守 15-3776)」、「父君に 我れは愛子ぞ 母刀自に 我れは愛子ぞ 参ゐ上る 八十氏人の 手向する 畏の坂に 弊奉り 我れはぞ追へる 遠き土佐道を( 作者未詳 6-1022)」である。 「…

万葉集の世界に飛び込もう(その2594の3)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「春雨のしくしく降るに高円の山の桜はいかにかあるらむ(河辺東人 8-1440)」、「藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君(大伴四綱 3-330)」。「雉鳴く高円の辺に桜花散りて流らふ見む人もがも(作者未詳 10-1866)」、「今朝の朝明雁が…

万葉集の世界に飛び込もう(2594の2)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「梅楊過ぐらし惜しみ佐保の内に遊びしことを宮もとどろに(作者未詳 6-949)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)を読み進もう。 「(巻六、九四九)(歌は省略)」神亀四年(七二七)の初春、宮廷の若き貴公子た…

万葉集の世界に飛び込もう(その2594の1)―書籍掲載歌を中軸に―

「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「十 みやびの抒情」の「平城の日々」を読み進もう。 「・・・天平貴族たちは生活の中から陰翳(いんえい)ある抒情をみちびき出して歌った。しかもそれは一つの風流(みやび)の態度としてでも…

万葉集の世界に飛び込もう(その2593の2)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(大伴家持 20-4516)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「奈良麻呂の変」の続きを読み進もう。 天平勝宝九歳(七五七)三月、孝謙天皇は、聖武天皇の遺詔に…

万葉集の世界に飛び込もう(その2593の1)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「ひさかたの 天の門開き 高千穂の 岳に天降りし すめろきの 神の御代より はじ弓を 手握り持たし 真鹿子矢を 手挟み添へて・・・(大伴家持 20-4465)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「奈良麻呂の変を」読…

万葉集の世界に飛び込もう(その2592の3)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「葦原の瑞穂の国を天下り知らしめしけるすめろきの神の命の御代重ね・・・海行かば水浸く屍山行かば草生す屍大君の辺にこそ死なめかへり見はせじと・・・(大伴家持 18-4094)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)…

万葉集の世界に飛び込もう(その2592の2)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「やすみしし 我が大君の 高敷かす 大和の国は 天皇の 神の御代より 敷きませる 国にしあれば 生れまさむ 御子の継ぎ継ぎ 天の下 知らしまさむと・・・(田辺福麻呂 6-1047)」、「三香の原 久邇の都は 山高み 川の瀬清み 住みよしと 人は言へども あ…

万葉集の世界に飛び込もう(その2592の1)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、巻三 四七五~四七七ならびに四七八~四八〇である。歌碑は「我が大君天知らさむと思はねばおほにぞ見ける和束杣山(大伴家持 3-476)」を紹介している。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「藤氏四子」、「聖武の幻想」…

万葉集の世界に飛び込もう(その2591)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「ますらをの鞆の音すなり物部の大臣楯たつらしも(元明天皇 1-76)」、「我が大君ものな思ほし統め神の継ぎて賜へる我がなけなくに(御名部皇女 1-77)」、「大君の命畏み大殯の時にはあらねど雲隠ります(倉橋部女王 3-441)」である。 「古代史で…

万葉集の世界に飛び込もう(その2590)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「吉野にある菜摘の川の川淀に鴨ぞ鳴くなる山陰にして(湯原王 3-375)」、葦辺行く鴨の羽交ひに霜振りて寒き夕は大和し思ほゆ(志貴皇子 1-64)」、「み吉野の像山の際の木末にはここだも騒く鳥の声かも(山部赤人 6-924)」、「あきづ羽の袖振る妹…

万葉集の世界に飛び込もう(その2589の6)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「白雲の竜田の山の滝の上のおぐらの嶺に咲きををる桜の花は山高み風しやまねば春雨の継ぎてし降ればほつ枝は散り過ぎにけり下枝に残れる花はしましくは散りなまがひそ草枕旅行く君が帰り来るまで(高橋虫麻呂 9-1747)」、「うぐひすの 卵の中に ほ…

万葉集の世界に飛び込もう(その2589の5)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「しなでる片足羽川のさ丹塗りの大橋の上ゆ紅の赤裳裾引き山藍もち摺れる衣着て ただひとりい渡らす子は・・・(高橋虫麻呂 9-1742)」、「大橋の頭に家あらばま悲しくひとり行く子にやど貸さましを(高橋虫麻呂 9-1743)」、「葦屋の 菟原娘子の 八…