万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

万葉歌碑を訪ねて(その788)―兵庫県伊丹市 昆陽池公園―万葉集 巻三 二七九 

●歌は、「我妹子に猪名野は見せつ名次山角の松原いつか示さむ」である。 兵庫県伊丹市 昆陽池公園万葉歌碑(高市黒人) ●歌碑は、兵庫県伊丹市 昆陽池公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆吾妹兒二 猪名野者令見都 名次山 角松原 何時可将示 (高市黒人 巻三 二…

万葉歌碑を訪ねて(その787)―兵庫県伊丹市 緑が丘公園―万葉集 巻七 一一四〇

●歌は、「しなが鳥猪名野を来れば有馬山夕霧立ちぬ宿りなくて」である。 兵庫県伊丹市 緑が丘公園万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、兵庫県伊丹市 緑が丘公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆志長鳥 居名野乎来者 有間山 夕霧立 宿者無而 <一本云 猪名乃浦廻乎 榜…

万葉歌碑を訪ねて(その786)―豊中市緑丘 豊中不動尊―万葉集 巻十二 三一九三 

●歌は、「玉かつま島熊山の夕暮れにひとりか君が山道越ゆらむ」である。 豊中市緑丘 豊中不動尊万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、豊中市緑丘 豊中不動尊にある。 ●歌をみていこう。 ◆玉勝間 嶋熊山之 夕晩 獨可君之 山道将越 一云 暮霧尓 長戀為乍 寐不勝可母 …

万葉歌碑を訪ねて(その785)―吹田市津雲台 千里南公園―万葉集 巻十 一八三九

●歌は、「君がため山田の沢にゑぐ摘むと雪消の水に裳の裾濡れぬ」である。 千里南公園万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、吹田市津雲台 千里南公園にある。 ●歌をみてみよう。 ◆為君 山田之澤 恵具採跡 雪消之水尓 裳裾所沾 (作者未詳 巻十 一八三九) ≪書き下…

万葉歌碑を訪ねて(その784)―吹田市津雲台 千里南公園―万葉集 巻二十 四四二五

●歌は、「防人に行くは誰が背と問ふ人を見るが羨しさ物思ひもせず」である。 吹田市津雲台 千里南公園万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、吹田市津雲台 千里南公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆佐伎毛利尓 由久波多我世登 刀布比登乎 美流我登毛之佐 毛乃母比毛…

万葉歌碑を訪ねて(その782,783)―大阪府吹田市津雲台 千里南公園―巻一 二〇、巻十二 三〇二五

吉野の余韻さめやらぬ中、10月2日大阪北摂部の万葉歌碑めぐりを行った。 9月24日、吉野の万葉歌碑をめぐり、壬申の乱という歴史的なエネルギーに押しつぶされて帰って来たのである。 10月2日は、吹田、豊中、伊丹、尼崎界隈の万葉歌碑を巡った。ル…

万葉歌碑を訪ねて(その779,780,781)―吉野町下市 下市中央公園拓美の園―巻一 二七、巻十一 二四五三、巻九 一七二一

吉野の万葉の世界を満喫し、帰路に就く。途中吉野郡下市町下市中央公園内にある拓美の園に寄る。ここには現在16基(23面)の句碑歌碑が立ち並んでおり、手続きすれば拓本をとることができるようになっている。このうち万葉歌碑は3基である。 「拓美の園」の…

万葉歌碑を訪ねて(その778)―吉野町喜佐谷 喜佐谷公民館駐車場―巻六 九二二

●歌は、「皆人の 命もわれも み吉野の滝の常磐の 常ならぬかも」である。 吉野町喜佐谷 喜佐谷公民館駐車場万葉歌碑(笠金村) 歌碑裏面歌の解説 ●歌碑は、吉野町喜佐谷 喜佐谷公民館駐車場にある。 ●歌をみていこう。 ◆人皆乃 壽毛吾母 三吉野乃 多吉能床磐…

万葉歌碑を訪ねて(その777)―吉野町菜摘 菜摘十二社神社―巻三 三七五

●歌は、「吉野にある菜摘の川の川淀に鴨ぞ鳴くなる山陰にして」である。 吉野町菜摘 菜摘十二社神社万葉歌碑(湯原王) ●歌碑は、吉野町菜摘 菜摘十二社神社にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「湯原王芳野作歌一首」<湯原王(ゆはらのおほきみ)、吉野に…

万葉歌碑を訪ねて(その776)―吉野町喜佐谷 桜木神社―巻六 九二四

●歌は、「み吉野の像山の際の木末にはここだも騒く鳥の声かも」である。 ●歌碑は、 吉野町喜佐谷 桜木神社万葉歌碑(山部赤人) にある。 ●歌をみていこう。 この歌については、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その125)」で紹介している。 ➡ こちら12…

万葉歌碑を訪ねて(その775)―吉野町宮滝 吉野歴史資料館横丘の上―万葉集 巻一 二七

●歌は、「淑き人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よ良き人よく見」である。 吉野町宮滝 吉野歴史資料館横丘の上万葉歌碑(天武天皇) ●歌碑は、吉野町宮滝 吉野歴史資料館横丘の上にある。 ●歌をみていこう。 この歌については、ブログ拙稿「万葉歌碑…

万葉歌碑を訪ねて(その774)―吉野町宮滝 吉野歴史資料館横丘の上―万葉集 巻十 一九一九

●歌は、「国栖らが春菜摘むらむ司馬の野のしばしば君を思ふこのころ」である。 吉野町宮滝 吉野歴史資料館横丘の上万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、吉野町宮滝 吉野歴史資料館横丘の上にある。 ●歌をみていこう。 ◆國栖等之 春菜将採 司馬乃野之 數君麻 思比…

万葉歌碑を訪ねて(その773)―吉野町宮滝 吉野歴史資料館前庭―万葉集 巻十 一八六八

●歌は、「かはづ鳴く吉野の川の滝の上の馬酔木の花ぞはしに置くなゆめ」である。 吉野町宮滝 吉野歴史資料館前庭万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、吉野町宮滝 吉野歴史資料館前庭にある。 ●歌をみていこう。 ◆川津鳴 吉野河之 瀧上乃 馬酔之花曽 置末勿勤 (作…

万葉歌碑を訪ねて(その771,772)―吉野町宮滝 宮滝野外学校前、河川交流センター―万葉集 巻一 三六、三七

―その771― ●歌は、「やすみしし 我が大君の きこしめす 天の下に 国はしも さはにあれども 山川の 清き河内と 御心を 吉野の国の 花散らふ 秋津の野辺に 宮柱 太敷きませば ももしきの 大宮人は舟並めて 朝川渡る 舟競ひ 夕川渡る この川の 絶ゆることな…

万葉歌碑を訪ねて(その770)―万葉集 九 一七一三

●歌は、「滝の上の三船の山ゆ秋津辺に来鳴き渡るは誰れ呼子鳥」である。 吉野町楢井 老人福祉センター中荘温泉万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、吉野町楢井 老人福祉センター中荘温泉にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「幸芳野離宮時歌二首」<吉野(よしの…

万葉歌碑を訪ねて(その769)―吉野町千股 葛上白石神社―万葉集 巻一 七五

●歌は、「宇治間山朝風寒し旅にして衣貸すべき妹もあらなくに」である。 吉野町千股 葛上白石神社万葉歌碑(長屋王) ●歌碑は、吉野町千股 葛上白石神社にある。 葛上白石神社 ●歌をみていこう。 ◆宇治間山 朝風寒之 旅尓師手 衣應借 妹毛有勿久尓 (長屋王 …

万葉歌碑を訪ねて(その768)―近鉄吉野駅前広場―万葉集 巻一 二七

●歌は。「淑き人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よ良き人よく見」である。 近鉄吉野駅前広場万葉歌碑(天武天皇) ●歌碑は、近鉄吉野駅前広場にある。 ●歌をみていこう。 題詞は。「天皇幸于吉野宮時御製歌」<天皇、吉野の宮に幸(いでま)す時の御…

万葉歌碑を訪ねて(その767)―吉野郡大淀町下渕 鈴ヶ森行者堂―万葉集巻七 一一〇三

●歌は、「今しくは見めやと思ひしみ吉野の大川淀を今日見つるかも」である。 吉野郡大淀町下渕 鈴ヶ森行者堂前万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、吉野郡大淀町下渕 鈴ヶ森行者堂前にある。 ●歌をみていこう。 ◆今敷者 見目屋跡念之 三芳野之 大川余杼乎 今日見…

万葉歌碑を訪ねて(その766)―奈良県吉野郡大淀町今木 蔵王権現堂(泉徳寺)仁王門横―万葉集 巻十 一九四四

●歌は、「藤波の散らまく惜しみほととぎす今城の岡を鳴きて越ゆなり」である。 奈良県吉野郡大淀町今木 蔵王権現堂(泉徳寺)仁王門横万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良県吉野郡大淀町今木 蔵王権現堂(泉徳寺)仁王門横にある ●歌をみていこう。 ◆藤浪之 …

万葉歌碑を訪ねて(その765)―海南市名高 海南駅南高架下交差点南西角方向―万葉集 巻七 一三九六

●歌は、「紫の名高の浦のなのりその磯に靡かむ時待つ我れを」である。 海南市名高 海南駅南高架下交差点南西角方向万葉歌碑(旧市役所にあったもの) ●歌碑は、海南市名高 海南駅南高架下交差点南西角方向にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「…

万葉歌碑を訪ねて(その764)―和歌山市 紀三井寺本堂前―万葉集 巻七 一二一三

●歌は、「名草山言にしありけり我が恋ふる千重の一重も慰めなくに」である、 和歌山市 紀三井寺本堂前万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山市 紀三井寺本堂前にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、一二一二から一二一七歌まで一つの歌群をなしており、ブロ…

万葉歌碑を訪ねて(その763)―海南市下津町 シモツピアーランド入口―万葉集 巻十二 三〇七二

●歌は、「大崎の荒磯の渡り延ふ葛のゆくへもなくや恋ひわたりなむ」である。 海南市下津町 シモツピアーランド入口万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、海南市下津町 シモツピアーランド入口にある。 ●歌をみていこう。 ◆大埼之 有礒乃渡 延久受乃 徃方無哉 戀度…

万葉歌碑を訪ねて(その762)―海南市下津町大崎―万葉集 巻六 一〇二三

●歌は、「大崎の神の小浜は狭けども百舟人も過ぐと言はなくに」である。 海南市下津町大崎万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、海南市下津町大崎にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、題詞「石上乙麻呂卿配土左國之時歌三首幷短歌」<石上乙麻呂卿(いそのかみの…

万葉歌碑を訪ねて(その761)―海南市下津町 立神社・仁義児童館前―万葉集 巻六 一〇二二

●歌は、「父君に 我れは愛子ぞ 母刀自に 我れは愛子ぞ 参ゐ上る 八十氏人の 手向する 畏の坂に 弊奉り 我れはぞ追へる 遠き土佐道を」である。 海南市下津町 立神社・仁義児童館前万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、海南市下津町 立神社・仁義児童館前にある。 …

万葉歌碑を訪ねて(その760)―有田糸我町 得生寺―万葉集 巻七 一二一二

●歌は、「足代過ぎて糸鹿の山の桜花散らずもあらなむ帰り来まで」である。 有田糸我町 得生寺万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、有田糸我町 得生寺にある。 ●歌をみていこう。 ◆足代過而 絲鹿乃山之 櫻花 不散在南 還来万代 (作者未詳 巻七 一二一二) ≪書き下…

万葉歌碑を訪ねて(その759)―日高郡由良町 白崎万葉公園―万葉集 巻九 一六六八

●歌は、「白崎は幸くあり待て大船に真楫しじ貫きまた帰り見む」である。 日高郡由良町 白崎万葉公園万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、日高郡由良町 白崎万葉公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆白埼者 幸在待 大船尓 真梶繁貫 又将顧 (作者未詳 巻九 一六六八)…

万葉歌碑を訪ねて(その756,757,758)―万葉集 巻七 一三九六、巻十一 二七八〇、巻十一 二七三〇

―その756― ●歌は、「紫の名高の浦のなのりその磯に靡かむ時待つ我れを」である。 名手酒造駐車場万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、海南市黒江 名手酒造駐車場にある。 ●歌をみていこう。 ◆紫之 名高浦乃 名告藻之 於礒将靡 時待吾乎 (作者未詳…

万葉歌碑を訪ねて(その753,754,755)―海南市黒江 名手酒造駐車場―万葉集 巻九 一六七五、巻二 一四二、巻七 一二一八

―その753― ●歌は、「藤白の御坂を越ゆと白栲の我が衣手は濡れにけるかも」である。 海南市黒江 名手酒造駐車場万葉歌碑(プレート)(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、海南市黒江 名手酒造駐車場にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉…

万葉歌碑を訪ねて(その751,752)―海南市黒江 名手酒造駐車場―万葉集 巻九 一七九八、巻七 一三九二

751から758までの歌碑(プレート)は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その742)」で紹介した海南市黒江 名手酒造駐車場にある。当日巡った他の歌碑の歌と重複しているものが多いので、ここで紹介することにしたものである。 ―その751― ●歌は、…

万葉歌碑を訪ねて(その750)―海南市名高 海南駅南高架下―万葉集 巻十一 二七三〇

●歌は、「紀伊の海の名高の浦に寄する波音高きかも逢はぬ子ゆゑに」である。 海南市名高 海南駅南高架下万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、海南市名高 海南駅南高架下にある。 ●歌をみていこう。 ◆木海之 名高之浦尓 依浪 音高鳧 不相子故尓 (作者未詳 巻十一 …