万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉歌碑を訪ねて(その1945)―兵庫県淡路市野島 大川公園「野島海人の像」―万葉集 巻六 九三四、九三五 

●歌は、「朝なぎに楫の音聞こゆ御食つ国野島の海人の舟にしあるらし(山部赤人)」ならびに「・・・朝なぎに玉藻刈りつつ夕なぎに藻塩焼きつつ海人娘子ありとは聞けど・・・(笠金村)」である。 兵庫県淡路市野島 大川公園「野島海人の像」万葉歌碑(山部赤…

万葉歌碑を訪ねて(その1944)―兵庫県淡路市岩屋 大和島―万葉集 巻三 二五五

●歌は、「天離る鄙の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ」である。 、兵庫県淡路市岩屋 大和島万葉歌碑(柿本人麻呂) ●歌碑は、兵庫県淡路市岩屋 大和島にある。 ●歌をみていこう。 ◆天離 夷之長道従 戀来者 自明門 倭嶋所見 一本云家門當見由 (柿本…

万葉歌碑を訪ねて(その1943)―岐阜県山県市 甘南美寺―万葉集 巻八 一四三五

●歌は、「かはづ鳴く神なび川に影見えて今か咲くらむ山吹の花」である。 岐阜県山県市 甘南美寺万葉歌碑(厚見王) ●歌碑は、岐阜県山県市 甘南美寺にある。 ●歌をみていこう。 ◆河津鳴 甘南備河尓 陰所見而 今香開良武 山振乃花 (厚見王 巻八 一四三五) ≪…

万葉歌碑を訪ねて(その1941、1942)―岐阜県養老町 滝前広場「続日本紀等銘文碑」、「養老美泉辨碑」―万葉集 巻六 一〇三四、一〇三五

●歌は、「いにしへゆ人の言い来る老人のをつという水ぞ名に負ふ滝の瀬(大伴東人)」ならびに「田跡川の滝を清みかいにしへゆ宮仕へけむ多芸の野の上に(大伴旅人)」である。 ―その1941― 岐阜県養老町 滝前広場「続日本紀等銘文碑」 ●歌碑は、岐阜県養…

万葉歌碑を訪ねて(その1940)―岐阜県養老町 大伴家持・東人万葉歌碑―万葉集 巻六 一〇三四、一〇三五

●歌は、「いにしへゆ人の言い来る老人のをつという水ぞ名に負ふ滝の瀬(大伴東人)」ならびに「田跡川の滝を清みかいにしへゆ宮仕へけむ多芸の野の上に(大伴家持)」である。 岐阜県養老町 大伴家持・東人万葉歌碑 ●歌碑は、岐阜県養老町 大伴家持・東人万…

万葉歌碑を訪ねて(その1939)―岐阜県養老町 養老神社―巻三 三五一・三三六

●歌は、「世間を何に譬へむ朝開き漕ぎ去にし船の跡なきごとし(巻三 三五一) 「しらぬひ筑紫の綿は身に付けていまだは着ねど暖けく見ゆ(巻三 三三六)」である。 岐阜県養老町 養老神社万葉歌碑(沙弥満誓) ●歌碑は、岐阜県養老町 養老神社にある。 ●歌を…

万葉歌碑を訪ねて(その1938)―岐阜県養老町 元正天皇行幸遺跡(2)―万葉集 巻六 一〇三五

●歌は、「田跡川の滝を清みかいにしへゆ宮仕へけむ多芸の野の上に」である。 岐阜県養老町 元正天皇行幸遺跡(2)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、岐阜県養老町 元正天皇行幸遺跡(2)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「大伴宿祢家持作歌一首」<大伴宿…

万葉歌碑を訪ねて(その1937)―岐阜県養老町 元正天皇行幸遺跡(1)―万葉集 巻二十 四四三七

●歌は、「ほととぎすなほも鳴かむ本つ人かけつつもとな我を音し泣くも」である。 岐阜県養老町 元正天皇行幸遺跡(1)万葉歌碑(元正天皇) ●歌碑は、岐阜県養老町 元正天皇行幸遺跡(1)である。 ●歌をみていこう。 題詞は、「先太上天皇御製霍公鳥歌一首…

万葉歌碑を訪ねて(その1936)―安八郡神戸町中沢 日比野五鳳生家跡記念碑―万葉集 巻一 四八

●歌は、「東の野にかぎろひの立つ見えてけへり見すれば月かたぶきぬ」である。 安八郡神戸町中沢 日比野五鳳生家跡万葉歌碑(柿本人麻呂) ●歌碑は、安八郡神戸町中沢 日比野五鳳生家跡にある。 ●歌をみてみよう。 ◆東 野炎 立所見而 反見為者 月西渡 (柿本…

万葉歌碑を訪ねて(その1934、1935)―安八郡神戸町 神戸町役場玄関ロビー(1、2)―万葉集 巻五 八〇二、八〇三

―その1934― ●歌は、「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆいづくより来りしものぞまなかひにもとなかかりて安寐し寝さぬ」である。 安八郡神戸町 神戸町役場玄関ロビー(1)万葉歌碑(山上憶良) ●歌碑は、安八郡神戸町 神戸町役場玄関ロビー(1…

万葉歌碑を訪ねて(その1933)―可児市久々利 泳宮古蹟―万葉集 巻十三 三二四二

●歌は、「ももきね 美濃の国の高北の泳の宮に日向ひに行靡闕矣ありと聞きて我が行く道の奥十山美濃の山靡けと人は踏めどもかく寄れと人は突けども心なき山の 奥十山美濃の山」である。 可児市久々利 泳宮古蹟万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、可児市久々利 泳…

万葉歌碑を訪ねて(その1932)―可児市久々利 可児郷土歴史館―万葉集 巻十三 三二四二

●歌は、「ももきね 美濃の国の高北の泳の宮に日向ひに行靡闕矣ありと聞きて我が行く道の奥十山美濃の山靡けと人は踏めどもかく寄れと人は突けども心なき山の 奥十山美濃の山」である。 可児市久々利 可児郷土歴史館万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、可児市久々…

万葉歌碑を訪ねて(その1931)―飛騨市古川町杉崎 細江歌塚―万葉集 巻十二 三〇九二

●歌は、「白真弓斐太の細江の菅鳥の妹に恋ふれか寐を寝かねつる」である。 飛騨市古川町杉崎 細江歌塚万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、飛騨市古川町杉崎 細江歌塚にある。 ●歌をみていこう。 ◆白檀 斐太乃細江之 菅鳥乃 妹尓戀哉 寐宿金鶴 (作者未詳 巻十二 …

万葉歌碑を訪ねて(その1930)―岐阜県高山市丹生川町根方 穂枝橋―万葉集 巻七 一一七三

●歌は、「飛騨人の真木流すといふ丹生の川言は通へど舟ぞ通はぬ」である。 岐阜県高山市丹生川町根方 穂枝橋 万葉歌碑 ●歌碑は、岐阜県高山市丹生川町根方 穂枝橋にある。 ●歌をみていこう。 ◆斐太人之 真木流云 尓布乃河 事者雖通 船會不通 (作者未詳 巻七…

万葉歌碑を訪ねて(その1929)―高山市丹生川町 丹生川文化ホールー万葉集 巻七 一一七三

●歌は、「飛騨人の真木流すといふ丹生の川言は通へど舟ぞ通はぬ」である。 高山市丹生川町 丹生川文化ホール万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、高山市丹生川町 丹生川文化ホールにある。 ●歌をみていこう。 ◆斐太人之 真木流云 尓布乃河 事者雖通 船會不通 (作…

万葉歌碑を訪ねて(その1928)―愛媛県西条市下鳥山櫟津岡 飯積神社―万葉集 巻十六 三八二四

●歌は、「さし鍋に湯沸かせ子ども櫟津の檜橋より来む狐に浴むさむ」である。 愛媛県西条市下鳥山櫟津岡 飯積神社万葉歌碑(長忌寸意吉麻呂) ●歌碑は、愛媛県西条市下鳥山櫟津岡 飯積神社にある。 ●歌をみていこう。 標題は、「長忌寸意吉麻呂歌八首」<長忌…

万葉歌碑を訪ねて(その1926,1927)―、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(91、92)―万葉集 巻十六 三八二六、巻十一 二四八〇

―その1926― ●歌は、「蓮葉はかくこそあるもの意吉麻呂が家にあるものは芋の葉にあらし」である。 、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(91)万葉歌碑<プレート>(長忌寸意吉麻呂) ●歌碑は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(91)にある。 ●歌をみてい…

万葉歌碑を訪ねて(その1923~1925)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(88,89,90)―万葉集 巻十 一九七二、巻十 二一一五、巻十 二二〇八

―その1923― ●歌は、「野辺見ればなでしこの花咲にけり我が待つ秋は近づくらしも」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(88)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(88)にある。 ●歌をみていこ…

万葉歌碑を訪ねて(その1920~1922)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(85、86,87)―万葉集 巻八 一五三八、巻十 二一一〇、巻七 一三六二

―その1920― ●歌は、「萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(85手前)万葉歌碑<プレート>(山上憶良) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(85)にある。 ●歌をみてい…

万葉歌碑を訪ねて(その1917~1919)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(82,83,84)―万葉集 巻十四 三三七六、巻十 二二七〇、巻十六 三八二五

―その1917― ●歌は、「恋しければ袖も振らむを武蔵野のうけらが花の色に出なゆめ」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(82左)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(82)にある。 ●歌をみてい…

万葉歌碑を訪ねて(その1914~1916)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(79,80,81)―万葉集 巻十一 二七五九、巻七 一三三〇、巻九 一七三〇

―その1914― ●歌は、「我がやどの穂蓼古幹摘み生し実になるまでに君をし待たむ」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(79)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(79)にある。 ●歌をみていこう…

万葉歌碑を訪ねて(その1911~1913)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(76,77,78)―万葉集 巻七 一三五一、巻十四 三三七八、巻十九 四二七〇

―その1911― ●歌は、「月草に衣色どり摺らめどもうつろふ色と言うが苦しさ」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(76)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(76)にある。 ●歌をみていこう。 ◆…

万葉歌碑を訪ねて(その1908~1910)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(73,74,75)―万葉集 巻一 五四、巻六 一〇四八、巻三 三九五

―その1908― ●歌は、「巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(73)万葉歌碑<プレート>(坂門人足) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(73)にある。 ●歌をみていこう…

万葉歌碑を訪ねて(その1905~1907)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(70,71,72)―万葉集 巻九 一七三一、巻十九 四二二六、巻八 一四九一

―その1905― ●歌は、「山科の石田の社に幣置かばけだし我妹に直に逢はむかも」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(70)万葉歌碑<プレート>(藤原宇合) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(70)にある。 ●歌をみていこう。…

万葉歌碑を訪ねて(その1902~1904)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(67,68,69)―万葉集 巻十一 二四五六、巻十四 三四三二、巻二 一三三

―その1902― ●歌は、「ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしき しくしく思ほゆ」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(67)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(67)にある。 ●歌をみていこう…

万葉歌碑を訪ねて(その1899~1901)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(64~66)―万葉集 巻八 八一八、巻十九 四二〇四、巻三 三七九

―その1899― ●歌は、「春さればまづ咲くやどの梅の花ひとつ見つつや春日暮らさむ」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(64)万葉歌碑<プレート>(山上憶良) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(64)にある。 ●歌をみていこ…

万葉歌碑を訪ねて(その1896~1898)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(61~63)―万葉集 巻三 四四六、巻七 一一三三、巻二十 四一六九

―その1896― ●歌は、「我妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(61)万葉歌碑<プレート>(大伴旅人) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(61)にある。 ●歌をみていこ…

万葉歌碑を訪ねて(その1893~1895)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(58,59,60)―万葉集 巻十四 三四四四、巻十六 三八二九、巻十六 三八三四

―その1893― ●歌は、「伎波都久の岡の茎韮我れ摘めど籠にも満たなふ背なと摘まさね」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(58)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(58)にある。 ●歌をみてい…

万葉歌碑を訪ねて(その1890~1892)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(55,56,57)―万葉集 巻八 一四二四、巻十一 二八二七、巻三 三三四

―その1890― ●歌は、「春の野にすみれ摘みにと来しわれぞ 野をなつかしみ一夜寝にける」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(55)万葉歌碑(プレート)(山部赤人) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(55)にある。 ●歌をみ…

万葉歌碑を訪ねて(その1887~1889)―松山市御幸町 護国神社・万葉苑(52~54)―万葉集 巻十 一八四八、巻八 一四六〇、巻十六 三八八六

―その1887― ●歌は、「山の際に雪は降りつつしかずがにこの川楊は萌えにけるかも」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(52)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(52)にある。 ●歌をみていこ…