万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉歌碑を訪ねて(その866,867,868)―射水市港町 奈呉の浦大橋、高岡市太田 つまま公園、道の駅 雨晴―万葉集 巻十九 四一五〇、巻十九 四一五九、巻十七 三九五四

―その866― ●歌は、「朝床に聞けば遥けし射水川朝漕ぎしつつ唱ふ舟人」である。 射水市港町 奈呉の浦大橋(4)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、射水市港町 奈呉の浦大橋(4)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪…

万葉歌碑を訪ねて(その863,864,865)―射水市港町 奈呉の浦大橋欄干―万葉集 巻十七 三九八七、巻十七 四〇〇一、巻十七 四〇一七

―その863― ●歌は、「玉櫛笥二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり」である。 奈呉の浦大橋欄干(1)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、射水市港町 奈呉の浦大橋欄干(1)にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、「二上山の賦」の短歌の一首で…

万葉歌碑を訪ねて(その860,861,862)―射水市桜町 高周波文化ホール(新湊中央文化会館)前大石川沿い、射水市八幡町 放生津八幡宮、射水市立町 大楽寺―万葉集 巻十七 四〇一八、巻十七 四〇一七

―その860― ●歌は、「港風寒く吹くらし奈呉の江に妻呼び交し鶴多に鳴く」である。 高周波文化ホール(新湊中央文化会館)前大石川沿い万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、射水市桜町 高周波文化ホール(新湊中央文化会館)前大石川沿いにある。 ●歌をみていこ…

万葉歌碑を訪ねて(その858,859)―高岡市下関町 JR高岡駅前広場、高岡市和田上北島 荊波神社―万葉集 巻十九 四一四三、巻十八 四一三八

―その858- ●歌は、「もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花」である。 JR高岡駅前広場万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市下関町 JR高岡駅前広場にある。 家持と乙女二人のブロンズ像 ●歌をみていこう。 この歌は、ブログ拙稿「万葉…

万葉歌碑を訪ねて(その857)―高岡市野村 いわせ野郵便局―万葉集 巻十九 四二四九

●歌は、「石瀬野の秋萩しのぎ馬並めて初鳥猟だにせずや別れむ」である。 高岡市野村 いわせ野郵便局万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市野村 いわせ野郵便局にある。 ●歌をみてみよう。 ◆伊波世野尓 秋芽子之努藝 馬並 始鷹獏太尓 不為哉将別 (大伴家持 …

万葉歌碑を訪ねて(その856)―旧二上まなび交流館―万葉集 巻十九 四一九二、四一九三

●歌は、「桃の花紅色ににほひたる面輪のうちに青柳の細き眉根を笑み曲がり・・・」と「ほととぎす鳴く羽触れにも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花」である。 旧二上まなび交流館万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市二上鳥越 旧二上まなび交流館にある。 ●歌…

万葉歌碑を訪ねて(その855)―高岡市二上鳥越 旧二上まなび交流館(6)―万葉集 巻十八 四〇九一

●歌は、「卯の花のともにし鳴けばほととぎすいやめづらしも名告り鳴くなへ」である。 旧二上まなび交流館(6)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市二上鳥越 旧二上まなび交流館(6)にある。 ●歌をみていこう。 ◆宇能花能 登聞尓之奈氣婆 保等登藝須 伊…

万葉歌碑を訪ねて(その854)―高岡市二上鳥越 旧二上まなび交流館(5)―万葉集 巻十七 三九七〇 

●歌は、「あしひきの山桜花一目だに君とし見てば我れ恋ひめやも」である。 旧二上まなび交流館(5)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市二上鳥越 旧二上まなび交流館(5)にある。 ●歌をみていこう。 ◆安之比奇能 夜麻佐久良婆奈 比等目太尓 伎美等之見…

万葉歌碑を訪ねて(その850,851,852,853)―高岡市二上鳥越 旧二上まなび交流館(1)~(4)―万葉集 巻四 七七三、巻十九 四一五九、巻二 一六六、巻十九 四一四三

―その850― ●歌は、「言とはぬ木すらあぢさゐ諸弟らが練りにむらとにあざむかえけり」である。 旧二上まなび交流館(1)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市二上鳥越 旧二上まなび交流館(1)にある。 ●歌をみていこう。 この歌については、ブログ拙稿…

万葉歌碑を訪ねて(その848,849)― 高岡市城光寺 旧二上山郷土資料館、高岡市二上山山頂 家持像台座―万葉集 巻十七 三九八七

●歌は、どちらも「玉櫛笥二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり」である。 旧二上山郷土資料館万葉歌碑(大伴家持) 二上山山頂大伴家持像台座万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は「その848」が、高岡市城光寺 旧二上山郷土資料館にある。そして「その849…

万葉歌碑を訪ねて(その847)―高岡市伏木一宮 大伴神社―万葉集 巻十七 三九五四

●歌は、「馬並めていざ打ち行かな渋谿の清き磯廻に寄する波見に」である。 大伴神社万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市伏木一宮 大伴神社にある。 ●歌をみていこう。 ◆馬並氐 伊射宇知由可奈 思夫多尓能 伎欲吉伊蘇未尓 与須流奈弥見尓 (大伴家持 巻十七…

万葉歌碑を訪ねて(その845、846)―高岡市伏木 伏木中学校正門横、高岡市伏木古府 「伏木国府」交差点、―万葉集 巻十九 四一四八、巻十九 四二五〇

―その845- ●歌は、「杉の野にさ躍る雉いちしろく音にしも泣かむ隠り妻かも」である。 伏木中学校正門横万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市伏木 伏木中学校正門横にある ●歌をみていこう。 題詞は、「聞暁鳴▼歌二首」<暁(あかとき)に鳴く雉(きざし…

万葉歌碑を訪ねて(その844)―高岡市伏木古府 「氣多神社口」交差点―万葉集 巻十七 三九四三

●歌は、「秋の田の穂向き見がてり我が背子がふさ手折い来るをみなへしかも」である。 「氣多神社口」交差点万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市伏木古府 交差点にある。 ●歌をみていこう。 三九四三から三九五五歌の歌群の題詞は、「八月七日夜集于守大伴…

万葉歌碑を訪ねて(その843)―高岡市伏木古府 「伏木一宮」バス停奥―万葉集 巻十八 四〇三二

●歌は、「奈呉の海に舟しまし貸せ沖に出でて波立ち来やと見て帰り来む」である。 高岡市伏木古府 「伏木一宮」バス停奥万葉歌碑(田辺福麻呂) ●歌碑は、高岡市伏木古府 「伏木一宮」バス停奥にある。 ●歌をみていこう。 四〇三二から四〇三五歌の歌群の題詞…

万葉歌碑を訪ねて(その842)―高岡市伏木古府 「万葉歴史館口」交差点―万葉集 巻十七 四〇〇四

●歌は、「立山に降り置ける雪の常夏に消ずてわたるは神ながらとぞ」である。 「万葉歴史館口」交差点万葉歌碑(大伴池主) ●歌碑は、高岡市伏木古府 「万葉歴史館口」交差点にある。 ●歌をみていこう。 ◆多知夜麻尓 布理於家流由伎能 等許奈都尓 氣受弖和多…

万葉歌碑を訪ねて(その841)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(14)―万葉集 巻十七 三九四二 

●歌は、「松の花花数にしも我が背子が思へらなくにもとな咲きつつ」である。 高岡市万葉歴史館(14)万葉歌碑(平群氏女郎) ●歌碑は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(14)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「平群氏女郎贈越中守大伴宿祢家持歌十…

万葉歌碑を訪ねて(その839,840)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館四季の庭(12,13)―万葉集 巻八 一四六三、巻十九 四一七五

―その839― ●歌は、「我妹子が形見の合歓木は花のみに咲きてけだしく実にならじかも」である。 高岡市万葉歴史館四季の庭(12)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館四季の庭(12)にある。 ●歌をみていこう。 …

万葉歌碑を訪ねて(その836,837,838)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(9,10、11)―万葉集 巻四 六三二、巻十六 三八七二、巻十九 四一五九

―その836― ●歌は、「目には見て手には取らえぬ月の内の桂のごとき妹をいかにせむ」である。 高岡市万葉歴史館(9)万葉歌碑(湯原王) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(9)である。 ●歌をみていこう。 この歌については、ブログ…

万葉歌碑を訪ねて(その835)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館四季の庭(8)―万葉集 巻十七 四〇〇六

●歌は、「かき数ふ二上山に神さびて立てる栂の木本も枝も同じときはに・・・」である。 高岡市万葉歴史館四季の庭(8)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館四季の庭(8)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「入…

万葉歌碑を訪ねて(その834)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(7)―万葉集 巻十八 四一〇九

●歌は、「紅はうつろふものぞ橡のなれにし衣になほしかめやも」である。 高岡市万葉歴史館(7)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(7)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「教喩史生尾張少咋歌一首并短歌」<…

万葉歌碑を訪ねて(その833)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(6)―万葉集 巻十八 四〇八六

●歌は、「油火の光に見ゆる我がかづらさ百合の花の笑まはしきかも」である。 高岡市万葉歴史館(6)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(6)である。 ●歌をみていこう。 題詞は、「同月九日諸僚會少目秦伊美吉石…

万葉歌碑を訪ねて(その831,832)―高岡市万葉歴史館(4,5)四季の庭―万葉集 巻十九 四二九一、巻十九 四二二六

―その831― ●歌は、「我がやどのいささ群竹 吹く風の音のかそけきこの夕へかも」である 高岡市万葉歴史館(4)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館(4)にある。 ●歌をみていこう。 ◆和我屋度能 伊佐左村竹 布久…

万葉歌碑を訪ねて(その830)―高岡市万葉歴史館四季の庭(3)―万葉集 巻十九 四二〇七

●歌は、「・・・我が背子が垣内の谷に明けされば榛のさ枝に夕されば藤の茂みにはろはろに鳴くほととぎす・・・」である。 万葉歴史館四季の庭(3)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館四季の庭(3)にある。 ●歌を…

万葉歌碑を訪ねて(その828、829)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館四季の庭(1,2)―万葉集 巻十四 三五七二、巻十八 四一一四 

―その828― ●歌は、「あど思へか阿自久麻山の弓弦葉のふふまる時に風吹かずかも」である。 高岡市万葉歴史館四季の庭(1)(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館四季の庭(1)にある。 ●歌をみていこう。 この歌については…

万葉歌碑を訪ねて(その827)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館屋上庭園―万葉集 巻十九 四一五一

●歌は、「今日のためと思ひて標めしあしひきの峰の上の桜かく咲きにけり」である。 高岡市万葉歴史館屋上庭園万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館屋上庭園にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「三日守大伴宿祢家持之舘宴歌三首…

万葉歌碑を訪ねて(その826)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館屋上庭園―万葉集 巻十七 四〇〇〇

●歌は、「天離る 鄙に名懸かす 越の中 国内ことごと 山はしも しじにあれども 川はしも 多に行けども 統神の うしはきいます 新川の その立山に 常夏に 雪降り敷きて 帯ばせる 片貝川の 清き瀬に 朝夕ごとに 立つ霧の 思ひ過ぎめや あり通ひ いや年のはに よ…

万葉歌碑を訪ねて(その825)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館入口―万葉集 巻十九  四一三九

●歌は、「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子」である。 高岡市万葉歴史館入口家持・大嬢ブロンズ像と歌碑 ●歌碑は、高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館入口にある。 ●歌をみていこう。 この歌はブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その495)」他で紹…

万葉歌碑を訪ねて(その824)―高岡市伏木一宮 高岡市万葉歴史館―万葉集 巻十七 三九八五

●歌は、「射水川い行き廻れる玉櫛笥二上山は春花の咲ける盛りに秋の葉のにほへる時に出で立ちて振り放け見れば神からやそこば貴き山からや見が欲しからむ統め神の裾みの山の渋谿の崎の荒礒に朝なぎに寄する白波夕なぎに満ち来る潮のいや増しに絶ゆることなく…

万葉歌碑を訪ねて(その823)―高岡市伏木古国府 勝興寺西南・寺井の跡―万葉集 巻十九 四一四三

●歌は、「もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花」である。 高岡市伏木古国府 勝興寺西南・寺井の跡万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高岡市伏木古国府 勝興寺西南・寺井の跡にある。 ●歌をみていこう。 この歌については、ブログ拙稿「万葉歌碑…

万葉歌碑を訪ねて(その822)―高岡市伏木古国府 勝興寺越中国庁碑―万葉集 巻十八 四一三六

●歌は、「あしひきの山の木末のほよ取りてかざしつくらく千年寿くとぞ」である。 高岡市伏木古国府 勝興寺越中国庁碑(万葉歌碑 大伴家持) ●歌碑は、高岡市伏木古国府 勝興寺越中国庁碑である。 越中国庁碑(この裏に歌が刻されている) ●歌をみてみよう。 …