万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2024-01-01から1年間の記事一覧

万葉集の世界に飛び込もう(その2576)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「飛ぶ鳥明日香の川の上つ瀬に流れ触らばふ玉藻なすか寄りかく寄り・・・(柿本人麻呂 2-194)」、「つのさはふ磐余の道を朝さらず行きけむ人の思ひつつ通ひけまくは・・・(山前王 3-423)」、「天地の 初めの時 ひさかたの 天の河原に 八百万 千万…

万葉集の世界に飛び込もう(その2575)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「玉だすき畝傍の山の橿原のひじりの御代ゆ生れましし神のことごとつがの木のいやつぎつぎに天の下知らしめししを天にみつ大和を置きてあをによし奈良山を越えいかさまに思ほしめせかあまざかる鄙にはあれどいはばしる近江の国の楽浪の大津の宮の天の…

万葉集の世界に飛び込もう(その2574)―書籍掲載歌を中軸に―

「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「人麻呂の生涯」の項には、歌そのものではなく、流れのなかで「巻十、二〇三三」、「巻二、一七一の題詞」が紹介されている。人麻呂が生れた地と考えられている奈良県天理市櫟本の和爾下神社の…

万葉集の世界に飛び込もう(その2573)―書籍掲載歌を中軸に―

「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「文武天皇の即位」・「大内陵合葬」の項には万葉歌そのものの紹介がなかった。持統天皇の薬師寺造営の件が書かれているので、参考までに本薬師寺跡の歌碑を紹介いたします。 ●歌は、「忘れ草我…

万葉集の世界に飛び込もう(その2572)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「旅にしてもの恋しきに山下の赤のそほ船沖に漕ぐ見ゆ(高市黒人 3-270)」、「いづくにか舟泊てすらむ安礼の﨑漕ぎ廻み行きし棚なし小舟(高市黒人 1-58)」、「いづくにか我が宿りしせむ高島の勝野の原にこの日暮れなば(高市黒人 3-275)」ならび…

万葉集の世界に飛び込もう(その2571)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「後れ居て恋ひつつあらずは追ひ及かむ道の隈みに標結へ我が背(但馬皇女 2-115)」、「人言を繁み言痛みおのが世にいまだ渡らぬ朝川渡る(但馬皇女 2-116 )」、ならびに「降る雪はあはにな降りそ吉隠の猪養の岡の寒くあらまくに(穂積皇子 2-203)…

万葉集の世界に飛び込もう(その2570)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「川の上のゆつ岩群に草生さず常にもがもな常処女にて(吹芡刀自 1-22)」と高市皇子の三首、「みもろの神の神杉已具耳矣緒自得見監乍共寐ねぬ夜ぞ多き(高市皇子 2-156)」、「三輪山の山辺真麻木綿短木綿かくのみゆゑに長くと思ひき(高市皇子 2-15…

万葉集の世界に飛び込もう(その2569)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「采女の袖吹き返す明日香風都を遠みいたづらに吹く(志貴皇子 1-51)」、「秋さらば今も見るごと妻戀に鹿鳴かむ山そ高野原の上(長皇子 1-84)」、「いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く(弓削皇子 2-111)、「滝の上の三船の山…

万葉集の世界に飛び込もう(その2568)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「引馬野ににほふ榛原入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに(長忌寸意吉麻呂 1-57)」、「いづくにか舟泊てすらむ安礼の﨑漕ぎ廻み行きし棚なし小舟(高市黒人 1-58)」、「白波の浜松が枝の手向けくさ幾代までにか年の経ぬらむ(川島皇子 1-34)」、草枕…

万葉集の世界に飛び込もう(その2567)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「やすみしし 我ご大君 高照らす 日の皇子 荒栲の 藤井が原に 大御門 始めたまひて 埴安の 堤の上に あり立たし 見したまへば ・・・(作者未詳 1-52)」である。 この歌については、拙稿ブログ「万葉歌碑を訪ねて(その1788)」で「天の香具山」…

万葉集の世界に飛び込もう(その2566)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我が立ち濡れし(大伯皇女 2-105)」、「ふたり行けど行き過ぎかたき秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ(大伯皇女 2-106)」、 「百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ(大津皇子 3-416)」、…

万葉集の世界に飛び込もう(その2565)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「大名児彼方野辺に刈る草の束の間も我れ忘れめや(草壁皇子 2-110)」、「あしひきの山のしづくに妹待つと我立ち濡れぬ山のしづくに (大津皇子 2-107)」、「我を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを (石川女郎 2-108)」なら…

万葉集の世界に飛び込もう(その2564)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「我が里に 大雪降れり 大原の古りにし里に 降らまくは後(天武天皇 2-103)」ならびに「我が岡の 龗に言ひて 降らしめし雪の摧けし そこに散りけむ(藤原夫人 2-104)」である。 奈良県明日香村大原神社万葉歌碑(天武天皇・藤原夫人) 201907…

万葉集の世界に飛び込もう(その2563)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「かけまくもゆゆしきかも言はまくもあやに畏き明日香の真神の原にひさかたの天つ御門を畏くも定めたまひて・・・(柿本人麻呂 2-199)」ならびに「哭沢の神社に御瓶据ゑ折れども我が大君は高日知らしぬ(柿本人麻呂 2-202)」である。 橿原市木之本…

万葉集の世界に飛び込もう(その2562)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「人はよし思ひ息むとも玉葛影に見えつつ忘らえぬかも(倭大后)」ならびに「やすみしし 我ご大君の大御船待ちか恋ふらむ志賀の唐崎(舎人吉年)」そして「やすみしし 我ご大君の 畏きや 御陵仕ふる 山科の 鏡の山に 夜はも 夜のことごと 昼はも 日の…

万葉集の世界に飛び込もう(その2561)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「冬こもり春去り来れば鳴かずありし鳥も来鳴きぬ咲かずありし花も咲けれど山を茂み入りても取らず草深み取りても見ず秋山の木の葉を見ては黄葉をば取りて偲ふ青きをば置きてぞ嘆くそこし恨めし秋山我れは」である。 滋賀県東近江市八日市清水町 薬師…

万葉集の世界に飛び込もう(その2560)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る (額田王1-20)」と「紫草のにほえる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも (大海人皇子1-21)」である。 東近江市糠塚町 万葉の森船岡山 山頂付近万葉歌碑(額田王・大海人皇子) 201910…

万葉集の世界に飛び込もう(その2559)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(額田王 1-8)」ならびに「香具山は畝傍を惜しと耳成と相争ひき神代よりかくにあるらし古もしかにあれこそうつせみも妻を争ふらしき(中大兄皇子 1-13)」「香具山と耳成山と闘ひし時立ち…

万葉集の世界に飛び込もう(その2558)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「岩代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた返り見む (一四一歌)」ならびに「家なれば笱に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(一四二歌)である。 有間皇子結松記念碑解説板万葉歌碑(プレート) 20210913撮影 ●歌碑(プレート)は、…

万葉集の世界に飛び込もう(その2557)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「大和には群山あれどとりよろふ天の香具山登り立ち国見をすれば・・・」である。 橿原市南浦町 香具山麓万葉歌碑(舒明天皇) 20220901撮影 ●歌碑は、橿原市南浦町 香具山麓にある。 ●歌をみていこう。 標題は、「高市岡本宮御宇天皇代 息長…

万葉集の世界に飛び込もう(その2556)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「家にあらば妹が手まかむ草枕旅にこやせるこの旅人あはれ」である。 奈良県桜井市上之宮 春日神社境内万葉歌碑(聖徳太子) 20190531撮影 ●歌碑は、奈良県桜井市上之宮 春日神社境内にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「上宮聖徳皇子出遊…

万葉集の世界に飛び込もう(その2555)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「こもよ みこもち ふくしもよ みふくし持ち この岳に 菜摘ます子 家のらせ 名のらさね そらみつ 倭の国は おしなべて われこそをれ 敷きなべて われこそませ 我をこそ 背とはのらめ(我こそはのらめ) 家をも名をも」である。 奈良県桜井市黒崎白山…

万葉集の世界に飛び込もう(その2554)―書籍掲載歌を中軸に―

●歌は、「秋の田の穂の上に霧らふ朝霞いつへの方に我が恋やまむ(八八歌)」ならびに「君が行き日長くなりぬ山尋ね迎へか行かむ待ちにか待たむ(八五歌)である。 ●歌碑は、いずれも大阪府堺市大仙町 仁徳陵西側遊歩道にある。 (注〉下記「同著」は「古代史…

万葉集の世界に飛び込もう(その2553)―書籍掲載歌を中軸に―

今回から、まず、中西 進著「古代史で楽しむ万葉集」(角川ソフィア文庫)<以下、同著>の歌を中軸に、今までに巡って来た歌碑とともに万葉集の世界に飛び込んで行こうと考えている。 これまでは、精力的に万葉歌碑を巡り、その歌碑を中心に紹介してきたが…

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2552)―

●歌は、「あしひきの八つ峰の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君」である。 大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園万葉歌碑(プレート)(大伴家持) 20240307撮影 ●歌碑(プレート)は、大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園にある。 ●歌をみていこ…

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2551)―

●歌は、「我がやどにもみつかへるて見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし」である。 大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園万葉歌碑(プレート)(大伴田村大嬢) 20240307撮影 ●歌碑(プレート)は、大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園にある。 ●歌を…

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2550)―

●歌は、「白真弓今春山に行く雲の行きや別れむ恋しきものを」である。 大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園万葉歌碑(プレート)(作者未詳) 20240307撮影 ●歌碑(プレート)は、大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆白檀…

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2549)―

●歌は、「山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなくに」である。 大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園万葉歌碑(プレート)(高市皇子) 20240307撮影 ●歌碑(プレート)は、大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園にある。 ●歌をみていこう…

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2548)―

●歌は、「池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を扱入れな」である。 大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園万葉歌碑(プレート)(大伴家持) 20240307撮影 ●歌碑(プレート)は、大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園にある。 ●歌をみていこう。 ◆伊…

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2547)―

●歌は、「あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ」である。 大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園万葉歌碑(プレート)(橘諸兄) 20240307撮影 ●歌碑(プレート)は、大阪府柏原市高井田 高井田横穴公園にある。 ●歌をみてい…