万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2315)―

●歌は、「立山に降り置ける雪の常夏に消ずてわたるは神ながらとぞ」である。

富山市呉羽町 呉羽山公園元天文台登り口万葉歌碑(大伴家持) 20230704撮影

●歌碑は、富山市呉羽町 呉羽山公園元天文台登り口にある。

 

●歌をみていこう。

 

 この歌については、拙稿ブログ「万葉歌碑を訪ねて(その2313)」で紹介したばかりので、歌は省略させていただきます。

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 歌碑の場所の表記については、高岡市万葉歴史館HPの「富山県内の主な万葉歌碑」の「富山地区」に次のように記されていたので、これに準拠いたしました。


 呉羽山展望台から70~80mほど下った左手に案内標識がありそのうちの一つに「大伴家持の歌碑」と書かれている。そこからほどなくのところに歌碑が立てられている。

 

 呉羽山展望台については、富山県庁HP「呉羽山展望台 から見る 立山連峰富山市街」に次のように掲載されている。

 「呉羽山頂付近展望台は、呉羽丘陵(くれはきゅうりょう)の標高約70m付近にあります。富山県を「呉東(ごとう)」と「呉西(ごせい)」の二つの地域に分けるのがこの呉羽丘陵です。展望台からは富山市街が間近に見下ろせ、その向こうには雄大立山連峰を見ることができます。特に春先は雪をいただく立山連峰がくっきりと見え、立山眺望ポイントのひとつとして知られています。このクレハという地名は、大陸から日本に機織りを伝えた渡来人クレハトリに由来するといわれています。

 山頂には佐伯有頼(さえきありより)の少年像が建てられています。有頼は逃げた鷹を追って立山に登り、阿弥陀如来からその地を霊場として開くように告げられます。これが立山開山伝説となっています。」

 

 この展望台には、鷹を手にした佐伯有頼(さえきありより)の少年像が立てられている。越の国は、家持への思いであふれているので、最初見た時に、家持の鷹に関する歌が浮かんだので、家持の鷹を持つ像と勘違いしてしまった。

 

 

 

 

 

 

(参考文献)

★「萬葉集」 鶴 久・森山 隆 編 (桜楓社)

★「万葉集 四」 伊藤 博 著 (角川ソフィア文庫

★「高岡市万葉歴史館HP」

★「富山県庁HP」