万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

ザ・モーニングセット&フルーツデザート190218(万葉集の時代区分)

 ●サンドイッチとフルーツフルデザート作りから一日が始まる。

 サンチュと焼き豚を挟んだ。砥部焼の大皿に盛り付けた。呉須の色合いとサンドイッチがよく似合う。

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2月18日のモーニングセット

 デザートは小振りのレッドシードレスの数珠つなぎ模様をイメージしたのでそれを中心に展開した。周囲にはスイートスプリングを配し、中心に向って2色のブドウを緑・赤・緑・赤と並べ、中心にりんごの小さな切片をオベリスクの如く立てた。

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2月18日のデザート

 

万葉集の歌を理解するために、歴史の中に、時代の中に、生まれ出た風土の中に置いて考えていくべきであると、犬養 孝氏は著書のなかで述べておられる。

 これまでは、万葉集について多少興味を持っていたが、歌については表面的な解釈に留まっていた感が否めない。特に深く、歴史的背景や時代の位置づけ、風土などあまり考えていなかった。しかし、万葉集について興味を持った以上これまでと違うアプローチをしていきたいと思う。万葉の小径シリーズの紹介をブログに書いたが、歌のこころにアクセスするほどではなかった。

 まず手始めに、万葉集の歴史的背景を詳らかにしていこうと思う。もっとも表面を浅く掘り下げる程度かもしれないが、できるだけ調べて歌のこころに迫りたい。

 

万葉集の時代区分

 万葉集の中で一番古い歌は、仁徳天皇の皇后の磐姫(いわのひめ)の歌といわれている。もっとも仁徳朝から雄略朝の時代は、伝承的な色彩が強いので定かではないとも言われている。この時代は、万葉集の萌芽期ともいわれ、舒明朝以降約130年が万葉の時代で、通常四期に分けられる。

 次の表は、万葉集の時代区分の略表である。(「万葉の人びと」犬養 孝著 新潮文庫より抜粋)

 

 

          万葉の時代区分略表

 区分

  都

 天皇

   年号・期間

     事     項

 第

 1

 期

難波

初瀬

飛鳥

飛鳥

難波

 

飛鳥

飛鳥

大津

大津

仁徳

雄略

舒明

皇極

孝徳

 

斉明

天智

 

弘文

 

 

      629-641

             642-645

大化       645-650

白雉   650-654

             655-661

             661-667

             667-671

             671-672

 

 

 

 

大化改新    645

 

有間皇子の乱  658

白村江大敗   663  

 

壬申の乱    672

 第

 2

 期 

 

飛鳥

浄御原宮

天武

持統

 

文武

 

 

元明

 

             672-686

             686-694

             694-697

             697-701

大宝    701-704

慶雲    704-707

慶雲    707-708

和銅    708-710

 

藤原京遷都   694

 

 

大宝律令    701

 

 

平城京遷都   710

藤原宮

 第

 3

 期

平城宮

(前期)

 

元正

 

 

 

聖武

 

和銅    710-715

霊亀        715-717

養老        717-724

 

 

神亀        724-729

天平        729-733

古事記     712

 

養老律令    718

日本書紀    720

三世一身の法  723

長屋王の変   729

 

 第

 4

 期

平城宮

(後期)

 

 

 

 

孝謙

 

淳仁

天平      733-749

 

 

天平感宝 749

天平勝宝 749-757

天平宝宇 757

天平宝宇 758-759

恭仁京遷都   740

墾田永世私財法  743

平城復都    745

 

大仏開眼供養  752

橘奈良麻呂の変 757

万葉の終焉   759

(巻20-4516)

 

次回以降、期別に掘り下げてみていく。