万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

奈良県桜井市HP「はじまりの街桜井物語」に①万葉集の巻頭の歌が詠まれた地、②相撲発祥の地、③芸能発祥の地、④仏教伝来の地が紹介されている(万葉歌碑を訪ねて―その79―)

桜井市HPに「はじまりの街桜井物語」がある。それによると、①万葉集の巻頭の歌が詠まれた地、②相撲発祥の地、③芸能発祥の地、④仏教伝来の地とある。今日の万葉歌碑は、④の「仏教伝来の地」碑の側にある。

 

●サンドイッチは、サンチュとパックハムである。デザートは、りんごを中心に、レッドグローブの大きさを活かしたデザインにした。

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5月16日のザ・モーニングセット

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5月16日のフルーツフルデザート

 

 

●万葉歌碑を訪ねて―その79―

 「夕さらず河蝦鳴くなる三輪川の清き瀬の音を聞かくし良しも」

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奈良県桜井市金屋初瀬川堤万葉歌碑(作者未詳)

 

 この歌碑は、奈良県桜井市金屋 初瀬川(大和川)の堤にある。すぐ隣には「仏教伝来の地」の碑が建っている。

 

 歌をみていこう。

 

◆暮不去 河蝦鳴成 三和河之 清瀬音乎 聞師吉毛

              (作者未詳 巻十 二二二二)

 

≪書き下し≫夕さらずかはづ鳴くなる三輪川の清き瀬の音を聞かくしよしも

(訳)夕方にはいつも河鹿が鳴いている三輪川の清らかな瀬の音を聞くのは、本当に気持ちがよい。

(注)ゆうさらず【夕去らず】:<夕方を離れない意から>夕方になるたびに。毎夕。

(注)三輪川:三輪山麓あたりでの初瀬川の称。

 

●「仏教伝来の地」の碑 

桜井市金屋の河川敷のあたりは、昔、大陸からの船が大阪(難波津)から大和川をさかのぼって到着する船着場があった場所で、諸国や外国から多くの遣いや物資が上陸したと伝えられています。

欽明天皇の時代に、百済(いまの韓国西部)からの使節も川をさかのぼり、この地に上陸し、仏教を伝えたと言われています。現在、その地には金屋河川敷公園が整備され、『佛教伝来之地』の碑が建てられています。」(「はじまりの街桜井物語>仏教伝来の地」(桜井市HP)

 

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「仏教伝来の地」の碑

 

●「飾り馬」

「仏教伝来の地」の碑の前方に「うまいでばし」がある。

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大和川にかかる「うまいでばし」

この橋の東側の川原にかわいらしい馬の置物が並べられている。「飾り馬」といい、「遣隋使小野妹子が隋国の使いを伴って帰国したとき、飾り馬75頭遣わして出迎えた」との故事を再現したものである。

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大和川川原の「飾り馬」のかわいい置物

堤の上にも大きな馬の像が建てられている。

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堤防の上に建つ飾り馬の像

 

 ①万葉集の巻頭の歌が詠まれた地

  「桜井市黒埼にある白山神社境内には、万葉集がこの地からはじまられたことをたたえる意味で、『萬葉集發耀讃仰碑/保田與重郎拝書』と書かれた記念碑があります。このあたりは、雄略天皇泊瀬朝倉宮があったといわれていて、碑のそばには天皇が歌った歌碑が建てられています。」

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萬葉集發耀讃仰碑

 

②相撲発祥の地

 「日本の国技・相撲。日本書紀の中にはじめて相撲がとられたときの話があります。

垂仁天皇の時代のことです(中略)天皇の前(今でいう天覧試合)で、当麻蹴速野見宿禰に力比べをさせようということになり(中略)野見宿禰が勝ちました。これが相撲のはじまりと言われています。

相撲神社境内には、勝った宿禰を祀る祠や、土俵などがひっそりとたたずんでいます。」

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相撲神社の案内板


 

③芸能発祥の地

 「JR・近鉄桜井駅から南へ、約700~800メートルほどにある桜井小学校の西側にある小高い丘は『土舞台』と呼ばれています。

聖徳太子が摂政のときのことです。日本に帰化した百済(今の韓国)から味摩之(みまし)が「呉(今の中国)で伎楽を学びました。」と太子に言いました。そこで太子は子どもたちを集め、この土舞台にて伎楽を習わせたと伝えられています。(中略)それまで日本には「神楽」がありましたがこの時以来、宮廷に伎楽が加わって日本の芸能はバラエティ豊かなものになりました。(中略)「土舞台」は、日本最初の国立劇場があった場所として、日本芸能発祥の地になっています。」

 

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高台の頂上部が平らになっている(土舞台)

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土舞台の碑

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土舞台の説明案内板

④仏教伝来の地

  上述のとおり。

 

 

(参考文献)

★「萬葉集」 鶴 久・森山 隆 編 (桜楓社)

★「万葉集 二」 伊藤 博 著 (角川ソフィア文庫

★「万葉歌碑めぐり」(桜井市HP)

★「はじまりの街桜井物語」(桜井市HP)

★「デジタル大辞典(小学館)」(goo辞書)