万葉集の歌碑めぐり

万葉歌碑をめぐり、歌の背景等を可能な限り時間的空間的に探索し、万葉集の万葉集たる所以に迫っていきたい!

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

万葉歌碑を訪ねて(その1426)ー愛知県知立市山町御林 旧東海道松並木―万葉集 巻一 五七

●歌は、「引馬野ににほふ榛原入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに」である。 愛知県知立市山町御林 旧東海道松並木万葉歌碑(長忌寸意吉麻呂) ●歌碑は、愛知県知立市山町御林 旧東海道松並木にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「二年壬寅太上天皇幸于参河國時…

万葉歌碑を訪ねて(その1424、1425)―歌碑は、奈良県五條市 飛び越え石東側、真土峠手前国道24号線沿い―万葉集 巻九 一六八〇

―その1424― ●歌は、「あさもよし紀伊へ行く君が真土山越ゆらむ今日ぞ雨な降りそね」である。 奈良県五條市 飛び越え石東側万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良県五條市 飛び越え石東側にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「後人歌二首」<後人(こうじ…

万葉歌碑を訪ねて(その1423)―和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石西側―万葉集 巻十二 三一五四

●歌は、「いで我が駒早く行きこそ真土山待つらむ妹を行きて早見む」である。 和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石西側万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石西側にある。 ●歌をみていこう。 ◆乞吾駒 早去欲 亦打山 将待…

万葉歌碑を訪ねて(その1422)―和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石への途中休耕田池畔―万葉集 巻十二 三〇〇九

●歌は、「橡の衣解き洗ひ真土山本つ人にはなほ及かずけり」である。 和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石への途中休耕田池畔万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石への途中休耕田池畔にある。 ●歌をみていこう。 ◆橡之 …

万葉歌碑を訪ねて(その1421)―和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石への途中山側―万葉集 巻六 一〇一九

●歌は、「石上 布留の命は たわや女の 惑ひによりて 馬じもの 綱取り付け 鹿じもの 弓矢囲みて 大君の 命畏み 天離る 鄙辺に罷る 古衣 真土山より 帰り来ぬかも」である。 和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石への途中山側万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は…

万葉歌碑を訪ねて(その1420)―和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石下り入口―万葉集 巻四 五四三

●歌は、「大君の行幸のまにまもののふの八十伴の男と出で行きし愛し夫は・・・」である。 和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石下り入口万葉歌碑(笠金村) ●歌碑は、和歌山県橋本市隅田町真土古道飛び越え石下り入口にある。 ●歌をみてみよう。 題詞は、…

万葉歌碑を訪ねて(その1419)―和歌山県橋本市隅田町真土「真土」交差点南側―万葉集 巻一 五五

●歌は、「あさもよし紀伊人羨しも真土山行き来と見らむ紀伊人羨しも」である。 和歌山県橋本市隅田町真土「真土」交差点南側万葉歌碑(調首淡海) ●歌碑は、和歌山県橋本市隅田町真土「真土」交差点南側にある。 ●歌をみていこう。 ◆朝毛吉 木人乏母 亦打山 …

万葉歌碑を訪ねて(その1418)―和歌山県橋本市隅田町真土「真土」交差点北側―万葉集 巻九 一六八〇

●歌は、「あさもよし紀伊へ行く君が真土山越ゆらむ今日ぞ雨な降りそね」である。 和歌山県橋本市隅田町真土「真土」交差点北側万葉歌(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県橋本市隅田町真土「真土」交差点北側にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「後人歌二首」<…

万葉歌碑を訪ねて(その1417)―和歌山県橋本市隅田町JR隅田駅―万葉集 巻三 二九八

●歌は、「真土山夕越え行きて廬前の角太川原にひとりかも寝む」である。 和歌山県橋本市隅田町JR隅田駅万葉歌碑(春日蔵首老<弁基>) ●歌碑は、和歌山県橋本市隅田町JR隅田(すだ)駅にある。 ●歌をみてみよう。 題詞は、「弁基歌一首」<弁基が歌一首…

万葉歌碑を訪ねて(その1416)―和歌山県橋本市脇 橋本中央中学校―万葉集 巻九 一六七七

●歌は、「大和には聞こえも行く大我野の竹葉刈り敷き廬りせりとは」である。 和歌山県橋本市脇 橋本中央中学校万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県橋本市脇 橋本中央中学校にある。 ●歌をみていこう。 ◆山跡庭 聞徃歟 大我野之 竹葉苅敷 廬為有跡者 (作…

万葉歌碑を訪ねて(その1415)―和歌山県橋本市 隅田町JR・南海橋本駅ー万葉集 巻七 一一九二

●歌は、「白栲ににほふ真土の山川に我が馬なづむ家恋ふらしも」である。 和歌山県橋本市 隅田町JR・南海橋本駅万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県橋本市 隅田町JR・南海橋本駅にある。 ●歌を見ていこう。 ◆白栲尓 丹保布信土之 山川尓 吾馬難 家戀…

万葉歌碑を訪ねて(その1413、1414)―和歌山県橋本市妻 妻の森神社西社、阿弥陀寺―万葉集 巻九 一六七九

●歌は、「紀伊の国にやまず通はむ妻の社妻寄しこせに妻といひながら」である。 和歌山県橋本市妻 妻の森神社西社万葉歌碑(作者未詳 或は坂上忌寸人長か) ●歌碑は、和歌山県橋本市妻 妻の森神社西社にある。 ●歌をみていこう。 一六六七から一六七九歌の歌…

万葉歌碑を訪ねて(その1412)―和歌山県かつらぎ町窪 道の駅「紀の川万葉の里」―万葉集 巻七 一二〇八

●歌は、「妹に恋ひ我が越え行けば背の山の妹に恋ひずてあるが羨しさ」である。 和歌山県かつらぎ町窪 道の駅「紀の川万葉の里」万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県かつらぎ町窪 道の駅「紀の川万葉の里」にある。 ●歌をみていこう。 ◆妹尓戀 余越去者 …

万葉歌碑を訪ねて(その1411)―和歌山県かつらぎ町窪 和歌山県下水道公社 伊都浄化センターー万葉集 巻十三 三三一八

●歌は、「紀伊の国の 浜に寄るといふ 鰒玉 拾はむと言ひて 妹の山 背の山越えて ・・・」である。 和歌山県かつらぎ町窪 和歌山県下水道公社 伊都浄化センター万葉歌碑<木製>(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県かつらぎ町窪 和歌山県下水道公社 伊都浄化セン…

万葉歌碑を訪ねて(その1410)―和歌山県かつらぎ町島 厳島神社側堤防護岸―万葉集 巻七 一二〇九

●歌は、「人にあらば母が愛子ぞあさもよし紀の川の辺の妹と背の山」である。 和歌山県かつらぎ町島 厳島神社側堤防護岸壁万葉歌碑<パネル>(作者未詳) ●歌碑(堤防護岸壁パネル)は、和歌山県かつらぎ町島 厳島神社側堤防護岸にある。 ●歌をみてみよう。 …

万葉歌碑を訪ねて(その1409)―和歌山県かつらぎ町島 厳島神社(船岡山)―万葉集 巻七 一一九三

●歌は、「背の山に直に向へる妹の山事許せやも打橋渡す」である。 和歌山県かつらぎ町島 厳島神社<船岡山>万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県かつらぎ町島 厳島神社(船岡山)にある。 ●歌をみていこう。 ◆勢能山尓 直向 妹之山 事聴屋毛 打橋渡 (作…

万葉歌碑を訪ねて(その1408)―福井県越前市 ふるさとギャラリー淑羅―万葉集 巻十九 四二九〇

●歌は、「春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影にうぐひす鳴くも」である。 福井県越前市 「ふるさとギャラリー淑羅」万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、福井県越前市 ふるさとギャラリー淑羅にある。 ●歌をみていこう。 ◆春野尓 霞多奈▼伎 宇良悲 許能暮影尓 鸎…

万葉歌碑を訪ねて(その1407)―福井県越前市 万葉ロマンの道(26)―万葉集 巻十五 三七八五

●歌は、「ほととぎす間しまし置け汝が鳴けば我が思ふ心いたもすべなし」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(26)万葉歌碑(中臣宅守) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(26)にある。 ●歌をみていこう。 ◆保登等藝須 安比太之麻思於家 奈我奈…

万葉歌碑を訪ねて(その1406)―福井県越前市 万葉ロマンの道(25)―万葉集 巻十五 三七八四

●歌は、「心なき鳥にぞありけるほととぎす物思ふ時に鳴くべきものか」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(25)万葉歌碑(中臣宅守) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(25)にある。 ●歌をみていこう。 ◆許己呂奈伎 登里尓曽安利家流 保登等藝…

万葉歌碑を訪ねて(その1405)―福井県越前市 万葉ロマンの道(24)―万葉集 巻十五 三七七七 

●歌は、「昨日今日君に逢はずてするすべのたどきを知らに音のみしぞ泣く」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(24)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(24)にある。 ●歌をみていこう。 ◆伎能布家布 伎美尓安波受弖 須…

万葉歌碑を訪ねて(その1404)―福井県越前市 万葉ロマンの道(23)―万葉集 巻十五 三七七三

●歌は、「君が共行かましものを同じこと後れて居れどよきこともなし」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(23)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(23)にある。 ●歌をみていこう。 ◆君我牟多 由可麻之毛能乎 於奈自許…

万葉歌碑を訪ねて(その1403)―福井県越前市 万葉ロマンの道(22)―万葉集 巻十五 三七七二

●歌は、「帰りける人来れりと言ひしかばほとほと死にき君かと思ひて」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(22)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(22)にある。 ●歌をみていこう。 ◆可敝里家流 比等伎多礼里等 伊比之…

万葉歌碑を訪ねて(その1402)―福井県越前市 万葉ロマンの道(21)―万葉集 巻十五 三七七一

●歌は、「宮人の安寐も寝ずて今日今日と待つらむものを見えぬ君かも」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(21)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(21)にある。 ●歌をみてみよう・ ◆宮人能 夜須伊毛祢受弖 家布々々等 …

万葉歌碑を訪ねて(その1401)―福井県越前市 万葉ロマンの道(20)―万葉集 巻十五 三七七〇

●歌は、「味真野に宿れる君が帰り来む時の迎へをいつとか待たむ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(20)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(20)にある。 ●歌をみていこう。 ◆安治麻野尓 屋杼礼流君我 可反里許武 等…

万葉歌碑を訪ねて(その1400)―福井県越前市 万葉ロマンの道(19)―万葉集 巻十五 三七六九

●歌は、「ぬばたまの夜見し君を明くる朝逢はずまにして今ぞ悔しき」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(19)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(19)にある。 ●歌をみていこう。 ◆奴婆多麻乃 欲流見之君乎 安久流安之…

万葉歌碑を訪ねて(その1399)―福井県越前市 万葉ロマンの道(18)―万葉集 巻十五 三七六八

●歌は、「このころは君を思ふとすべもなき恋のみしつつ音のみしぞ泣く」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(18)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(18)にある。 ●歌をみていこう。 ◆己能許呂波 君乎於毛布等 須敝毛…

万葉歌碑を訪ねて(その1398)―福井県越前市 万葉ロマンの道(17)―万葉集 巻十五 三七六七

●歌は、「魂は朝夕にたまふれど我が胸痛し恋の繁きに」である。 ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(17)にある。 福井県越前市 万葉ロマンの道(17)万葉歌碑(狭野弟上娘子) ●歌をみてみよう。 ◆多麻之比波 安之多由布敝尓 多麻布礼杼 安我牟祢伊…

万葉歌碑を訪ねて(その1397)―福井県越前市 万葉ロマンの道(16)―万葉集 巻十五 三七六六

●歌は、「愛しと思ひし思はば下紐に結ひつけ持ちてやまず偲はせ」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(16)万葉歌碑(中臣宅守) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(16)にある。 ●歌をみていこう。 ◆宇流波之等 於毛比之於毛波婆 之多婢毛尓 由…

万葉歌碑を訪ねて(その1396)―福井県越前市 万葉ロマンの道(15)―万葉集 巻十五 三七六五

●歌は、「まそ鏡懸けて偲へと奉り出す形見のものを人に示すな」である。 ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(15)にある。 ●歌をみていこう。 ◆麻蘇可我美 可氣弖之奴敝等 麻都里太須 可多美乃母能乎 比等尓之賣須奈 (中臣宅守 巻十五 三七六五) ≪書…

万葉歌碑を訪ねて(その1395)―福井県越前市 万葉ロマンの道(14)―万葉集 巻十五 三七六四

●歌は、「山川を中にへなりて遠くとも心を近く思ほせ我妹」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(14)万葉歌碑(中臣宅守) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(14)にある。 ●歌をみていこう。 ◆山川乎 奈可尓敝奈里弖 等保久登母 許己呂乎知可久…